コストばかりが無駄に流出する、テンプルトン世界債券ファンド(愛称:地球号)

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テンプルトン世界債券ファンド(愛称:地球号)の評価は?

投資信託を利用した長期分散投資を行う上で、非常に重要になるのが、信託報酬や購入手数料というコストの面です。基本的に相場の先行きは誰にも分からない前提で考えると、我々が唯一コントロール可能なコストを可能な限り少なくする事が非常に重要です。

テンプルトン世界債券ファンド(愛称:地球号)


このような基本的な部分からテンプルトン世界債券ファンド(愛称:地球号)を見てみると、非常に高額のコストを要求している点には驚きを隠せません。高額のコストを支払ってまで利用する価値が本当にあるのか、見てみましょう

(2015年6月13日公開)

 

テンプルトン世界債券ファンド(愛称:地球号)の基本的情報

購入手数料:3.24%(税込み)※
信託報酬年率1.943%(税込み)
信託財産留保額: なし
運用期間:無期限(設定日:平成22年12月27日)
決算日:年2回(毎年6・12月の各20日)
純資産総額:96億円(2015年5月時点)
運用会社:フランクリン・テンプルトン・インベストメンツ株式会社

SBI証券楽天証券マネックス証券など、一部では購入手数料は2.16%になります。

 

世界債券との名称だが、実態は新興国の債券ファンドです

テンプルトン世界債券ファンド(愛称:地球号)の投資先の国別上位10か国テンプルトン世界債券ファンド(愛称:地球号) は、世界各国(新興国を含む)の国債、政府機関債等に投資をします。

組み入れ国の数は全部で19か国です。地球号とのキャッチフレーズですが、実際に投資している国を見てみると、新興国の国々で占められているようです。世界の新興国債券と呼んだ方が良いのではないでしょうか。

安全な先進国、例えば米国、日本、ユーロ園の債券は、ほとんど入っていません。投機的格付である債券が15%を占めている点にも、注意を払っておいたほうが良いでしょう。

テンプルトン世界債券ファンド(愛称:地球号)の格付け別、地域別構成比


テンプルトン世界債券ファンド(愛称:地球号)の平均最終利回り
リスクの比較的に大きい新興国債券に集中して投資を行っているために、ポートフォリオ全体の利回りも4%近くと、高い水準です。


国内ETFでも十分に代替が可能で、コストを超絶に削減できる

で、気になるのは、やはり超高額なコストです。そもそも毎年必要となる信託報酬が約2%というのは、非常に大きな負担です。購入手数料も安いところであっても2%を超えているために、我々の資産を確実に目減りさせる事になります。

新興国の債券に投資を行いたい場合には、当ファンドを利用するよりは国内の証券取引所で売買可能な、上場インデックスファンド新興国債券(バークレイズLocal EM国債)(1566)や、iシェアーズ 新興国債券ETF(バークレイズLocal EM国債コア)(1362)の利用で十分に対応可能です。


カテゴリ ETFなどの名称 購入手数料 信託報酬
高コスト投信 テンプルトン世界債券ファンド(愛称:地球号) 2.16% 1.943%
国内ETF 上場インデックスファンド新興国債券(バークレイズLocal EM国債)(1566) 0.0525%※ 0.486%
iシェアーズ 新興国債券ETF(バークレイズLocal EM国債コア)(1362) 0.0525%※ 0.54%
(数字は税込みです)※SBI証券で100万円投資時の手数料525円換算の手数料率です。


そもそも、世界の債券に安全に投資できると思ってテンプルトン世界債券ファンド(愛称:地球号)を買ったのであれば、新興国などではなく先進国全体の債券に広く投資可能な、上場インデックスファンド海外債券(Citi WGBI)毎月分配型(1677)を利用する方が良いかと。リスクもコストも削減できるために、お勧めです。


カテゴリ ETFなどの名称 購入手数料 信託報酬
高コスト投信 テンプルトン世界債券ファンド(愛称:地球号) 2.16% 1.943%
国内ETF 上場インデックスファンド海外債券(Citi WGBI)毎月分配型(1677) 0.0525%※ 0.27%
(数字は税込みです)※SBI証券で100万円投資時の手数料525円換算の手数料率です。


さて最後に、国内ETFである上場インデックスファンド新興国債券(バークレイズLocal EM国債)(1566)で代替した場合のコストの差を、具体的に確認してみましょう。

●100万円投資の時のコスト差
ファンド名 5年間保有のトータルコスト 10年間保有のトータルコスト
テンプルトン世界債券ファンド 11万8,750円 21万5,900円
上場インデックスファンド新興国債券(バークレイズLocal EM国債) 2万4,825円 4万9,125円
ETFとのコスト差 9万3,925円 16万6,775円


●300万円投資の時のコスト差
ファンド名 5年間保有のトータルコスト 10年間保有のトータルコスト
テンプルトン世界債券ファンド 35万6,250円 64万7,700円
上場インデックスファンド新興国債券(バークレイズLocal EM国債) 7万3,894円 14万6,794円
ETFとのコスト差 28万2,356円 50万906円


●500万円投資の時のコスト差
ファンド名 5年間保有のトータルコスト 10年間保有のトータルコスト
テンプルトン世界債券ファンド 59万3,750円 107万9,500円
上場インデックスファンド新興国債券(バークレイズLocal EM国債) 12万2,494円 24万3,994円
ETFとのコスト差 47万1,256円 83万5,506円


お分かりになりますか? 長期間、例えば10年間もの間、金融機関に言われるがままに投資信託を購入した場合と、超低コストなETFを利用した場合では80万円近くのコスト差が発生する訳ですよ。

大切な500万円程度の資金を投入して、実は金融機関側がニコニコ顔で上記のコストを吸い上げている訳ですから、本当にケシカランと思いますね!!




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