あまりに高コストすぎて自滅、新光シラー・ケープ日本株式戦略ファンド(リスク・コントロール付)

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新光シラー・ケープ日本株式戦略ファンドを止めて、ETFを使った賢明な投資

当サイトの管理人の個人的な感触ですけど、みずほ証券は、一般市民を馬鹿にしたような酷い内容の投資信託を多数売り出していますね。みずほラップファンドとか・・・。

本コンテンツでご紹介する、新光シラー・ケープ日本株式戦略ファンド(リスク・コントロール付)は、そのみずほ証券が熱心に販売をしている、注目の「怪しい投資信託」です。

新光シラー・ケープ日本株式戦略ファンド(リスク・コントロール付)


そもそもノーベル賞を受賞した経済学者を、全面に押し出してセールストークをする辺りが、特にブランドや名声に弱い、日本人の初心者投資家をカモにしようと思っているさまが丸見えです。

ちなみに、設立時点で631億円もの資金を集めている、超人気ファンドです・笑。まったく、こういうのに弱いんですから、困ったものです。。。

 

新光シラー・ケープ日本株式戦略ファンド(リスク・コントロール付)の基本的情報

購入手数料:3.24%
信託報酬:年率1.7172%(税抜き)
信託財産留保額: 0.2%
運用期間:平成37年3月7日 (設定日:平成27年4月7日)
純資産総額:668億円(2015年4月15日時点)
運用会社:新光投信株式会社

まず第一に、投資信託を買うだけで3.24%もの高額の手数料を抜き取られる時点で、アウトです。スタート時点で3%以上も低い位置から投資スタートですからね。あなたは投資で3%なんて小さいと思いでしょうが、実際やってごらんなさい。大変な数字ですから。

高いコストは、その分投資家のリターンを確実に削ります。コストが高い分、運用成績が良ければいいじゃんと思うかもしれませんが、そんな投資信託は皆無に等しいのが現実です。

美しい販売資料に記載されたインテリジェントな戦略に魅了される投資家が多数発生か?

販売資料が美しく、概念的に利点ばかり強調されている場合は、営業マン(あるいはウーマン)の強い鼻息が伝わってきくるようです。

実際の中身ですが、主要な投資対象は国内の株式と、株価指数先物取引(デリバティブ取引)です。デリバティブ取引を利用する辺りで、ダメな成績になりそうな予感が漂ってきます。

さて新光シラー・ケープ日本株式戦略ファンドの最大の売りは、ロバート・シラー教授の理論を元に開発された手法です。個別銘柄の選定自体は、相対的に株価が割安で、上昇期待が高い銘柄を選定するわけですから、とても平凡な内容です。

特にセールストーク的には「セクター・アロケーション戦略」と「リスク・コントロール戦略」が重要なポイントです。


【セクター・アロケーション戦略】

公益事業、生活必需品、金融、素材、情報技術、ヘルスケア、エネルギー、一般消費財・サービス、資本財・サービス、電気通信サービスの10セクターの中から、相対的に割安な4つのセクターに投資する戦略です。


【リスク・コントロール戦略】

短期的に大きく下落する際には株価指数先物取引を利用する事で、実質的な株式組入比率を0%に引き下げる戦略です。リスクを回避するという訳ですね。ただし移動平均線をシグナルに利用しているために反応が大きく遅れると思うので、正直イマイチのような気が致します。

シミュレーションデータは都合の良いように加工できるため、信じてはならぬ

バックデータを利用したシミュレーションには、非常に注意が必要です。高度な数値計算を利用するような運用手法は過去のデータを利用すると、いかようにも素敵な成績を作り出す事ができるからです。

例えばセクター・アロケーション戦略を利用すると、2008年度末から2014年度末までの過去6年間で、参考指数であるMSCIジャパンインデックス(配当込)を、23%も凌駕するとシミュレーション結果が出ています。

新光シラー・ケープ日本株式戦略ファンド(リスク・コントロール付)のバックテストの結果


この戦略に加えて、リスク・コントロール戦略を併用すると、最終的に参考指数よりも82%程度成績が良いと主張している訳ですね。

新光シラー・ケープ日本株式戦略ファンド(リスク・コントロール付)の過去の運用成績シミュレーション


これらの数値は、あくまでも過去6年間のバックデータを利用して、一番成績が良くなるように調整した結果でしょう。営業の資料とは、普通そのようなものです。

このような、バックデータを利用していかにも将来の運用成績が良くなるような資料を作り出す投資信託は、過去にもたくさんありました。が、この手の投資信託で、バックデータ通りに行くようなうまい話は無いと心得てください。これは完全に、後出しじゃんけんと同じです

で、運用開始から1か月も経ってませんが、参考数に勝利しているか見てみましょう。ほれ。

新光シラー・ケープ日本株式戦略ファンド(リスク・コントロール付)の直近の運用成績


こんな短い期間で投資信託の運用成績を比較するのは、ちょっとあれですけれども、開始早々、ノーベル賞受賞者のアイデアを元に作られた投資信託は、市場の平均値に負けています。落第ですね。

投資家が、唯一、平常心でコントロール可能なのは、コストのみ

では、個人投資家は何をすればよいのでしょうか? 運用成績を上げるためには、主として銘柄選びと売買タイミングの精度を上げる事です。

が、それができれば誰も苦労しない訳で、ほとんどの人はその2つを読むことはできません。ほとんど不可能と言っても良いです。しかも銘柄を選ぶ時と、売買のタイミングを決める時は、とてつもないストレスがかかって、とても平常心ではいられなくなります。

それに対して、出来ることと言えば、消去法的ですが、投資のコストを徹底的に削減することが可能です。例えば新光シラー・ケープ日本株式戦略ファンド(リスク・コントロール付)は、初年度で5%、翌年以降1.7%ものコストを抜かれます。

10年で20%近く抜かれるという事で、これは運用成績に対して、とんでもなくマイナスの影響を与えます。これに対して、当サイトで推奨しているような、ごく一般的なETFを活用すれば、マイナスの影響を極限まで取り除くことができます。

例えば、同じ指数を運用目標にする、上場インデックスファンド日本株式(MSCIジャパン)(証券コード:1544)を使うだけで、下記のように腰を抜かすほどのコスト削減ができます。100万円を購入したと仮定して、計算してみましょう。

項目 新光シラー・ケープ日本株式戦略ファンド(リスク・コントロール付) 上場インデックスファンド日本株式(MSCIジャパン) コスト差
購入時
手数料
3万2400円 525円 3万1875円
信託報酬 1万7172円 1600円 1万5572円
初年度
コスト
4万9572円 2125円 4万7447円
2年目以降 1万7172円 1600円 1万5572円
10年間合計 20万4120円 1万6525円 18万7595円


いかがでしょうか? 100万円購入したとしても新光シラー・ケープ日本株式戦略ファンド(リスク・コントロール付)はあまりにもコストが高すぎて、ETFに比べて、余計に18万円以上も金融機関にお金を持って行かれます

本来はそのお金は、あなたの自由になるのです。ETFと高コストボッタクリアクティブファンドとの間には、見間違いか?というくらいのコスト差が付きます。

この差額を凌駕するほど、アクティブファンドの成績は良くなるのでしょうか? そんな事はありません。マーケットの現実は、非常に厳しいのです。

なお、ETFの売買手数料は、SBI証券にて計算しています。(ネット証券で最安値に近い)





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