ロボット・テクノロジー関連株ファンド(愛称:ロボテック)がマトモかどうか、誰がどう判断するんだ?

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疑問を感じないのか?ロボット・テクノロジー関連株ファンド(愛称:ロボテック)

ロボット・テクノロジー関連株ファンド(愛称:ロボテック)・・・・ああ、またこのようなテーマ型投資信託が登場したのね。。。。。

このテーマがイケているのかいないのか、この投資信託を買おうとしているあなたに、明確な判断基準はあるのでしょうか? え?証券マンがお勧めしているって?? じゃあそいつは、自腹を切って数百万、このファンドを買っているんでしょうかね??

ロボット・テクノロジー関連株ファンド(愛称:ロボテック)


ロボット・テクノロジー関連株ファンド(愛称:ロボテック)、ロボット=鉄腕アトムを持ち出すあたりから、マーケティング的にターゲットとしている年齢層が伺えます。お金を貯めこんでいる高年齢層で、投資のイロハを知ら無い人たちは、確実に狙い撃ちでしょう。

設立して間もないのですが、すでに200億円を超える資金が集まっており、大和証券のランキングにも顔を出して、人気ファンドと化しています。実に嘆かわしいですが、中身を見て参ります。

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(2015年12月24日公開)

 

ロボット・テクノロジー関連株ファンド(愛称:ロボテック)の基本的情報

購入手数料:最大3.24%(税込)販売会社は大和証券SBI証券
信託報酬年1.782%(税込)
信託財産留保額: なし
決算日:年2回(毎年3・9月2日)
・信託期間:平成37年9月12日(設定日:平成27年12月7日)
純資産総額:209億円(2015年12月時点)
運用会社:大和証券投資信託委託株式会社


ありえないほどの高コストで、金融機関がニコニコ顔で売りまくる姿が、目に浮かびます。こんな高いもん買うなんて、まったく意味が分かりません。

まず、比較できる運用目標が存在しない時点で、投資はNG

日本を含む世界のロボット関連企業に投資する目的で設定された、ロボット・テクノロジー関連株ファンドを見ると、現在のブームに乗り遅れたくない個人投資家の心を、鷲掴みできそうです。

美しい販売資料を見ると、証券会社側の気合いが伝わってきますね。夢のようなお話を前面に出している時点で、危ない香りが漂ってきます。


(販売資料に「空飛ぶ自動車」とか、なんなんだよそれは?という気分です)


投資というのは、ひたすら冷徹な世界です。合理的な世界と表現しても良いかな。そこに、庶民に対して夢を売るような商品設計があったとしたら、まずそこで一呼吸置いて、さらにその商品と距離を置いて、「冷徹」にその商品が存在する「動機」を確認したほうが良いでしょう。

そうやって細心の注意を払いつつ当ファンドを見てみると、投資分野としては、産業用ロボット、自動車の運転補助、医療補助や遠隔操作をするロボットなど、確かに将来的に需要が増えそうな感じには思えてきます。




しかし、そんなのは表面的な話しに過ぎません。ロボット関連テーマが将来伸びてくれたら非常にラッキーだというだけです。本質はどこにあるのかというと、これは単なる資産運用商品な訳ですから、このテーマで投資する場合に、どれだけの収益を上げられるのかの指針がなくてはならない、という事になりましょう。

その指針になるのが、ベンチマークです。分かりやすく言うと、運用目標といっても良いですね。実はロボット・テクノロジー関連株ファンド(愛称:ロボテック)には、ベンチマークがありません。

となると、このファンドの運用成績がマトモなのかイカレているのか、誰がどう判断すれば良いのでしょうか? ベンチマークが存在しないという時点で、投資としてはNGなのです。

これまで多くの投資信託をチェックしてきましたが、資産運用の目標を設定しないファンドで好成績を出したものを、ほとんど見た事がありません。

⇒参考:ベンチマークや参考指数が無い投資信託に、投資価値無し

すでにバブルのような株価になりつつある分野にこれから参入するのか?

次に、すでにバブルのような株価になりつつある分野にこれから参入する点が、たいへん疑問です。下記の販売資料を見ると、確かに「ロボット指数」なるものは、凄まじいパフォーマンスを叩き出しています。

ロボット指数とは?


ですが、ここまでの高値になった銘柄を、誰が買い続けるのでしょうか?・・・おそらくそれは、当ファンドを買おうと考えている「あたな」に、違いありません。

そもそもテーマ型ファンドは、設定された時がピークというのが一般的です。ご自身でテーマとしての当たり外れを読むことができて、さらにはエントリーとイグジットタイミングを計る事のできる投資家ならば、止めはしません。ですが、それが出来ないのであれば手を出すべきではないですね。

仮に当ファンドのような商品に手を出すと、下記コラムで述べているような凍死家になる可能性が恐ろしく高いでしょう。

⇒参考:投資信託の高値掴みの事例を発見(凍死家への道)


というか、だいたい何ですかね?ロボット指数って。勝手に指数を出しておきながら、ベンチマークでも何でもないんですよ。おまけに、その指数を大幅に超過した運用成績になりそうに見せておきながら、目立たないところにこう書いてあります。




つまり、上記のグラフはクソの役にも立たないという事です。こんなもんを信じて投資した日にゃ、・・・・「信じるものは救われる」・・・投資の世界にはこの言葉は全く当てはまりません。

投資で大切なのは、大人げない夢よりも、徹頭徹尾、コストです

テーマ型ファンドのように特定の分野への集中投資は、リスクも高く当たり外れが非常に大きいです(というか、当たったものをほとんど見たこと無い)。それよりも世界の株式市場に対して広く分散投資を行い、確実に利益を獲得すべく努力すべきでしょう。

例えば、最も低コストである金融商品、ETFを活用してみます。カブドットコム証券では無料で買い付けが可能な2本のETFを活用すると、簡単に世界の株式に分散投資が可能です。

これによって、戦う前から「コスト差」というすさまじい「利益」を「絶対確実」に手にすることが可能なのが分かります。こんなとんでもない利益差を埋めて、さらにリターンを上げなくてはならないロボット・テクノロジー関連株ファンド(愛称:ロボテック)が、いかに不利な存在なのか、理解できると思います。(理解できないとしたら、投資などすべきではありません)

カテゴリ ETFなどの名称 購入手数料 信託報酬
高コスト投資信託 ロボット・テクノロジー関連株ファンド 3.24% 1.782%
フリーETF MAXISトピックス上場投信 無料 ※ 0.08424%
MAXIS海外株式(MSCIコクサイ)上場投信 0.27%
(数字は税込みです)
※:カブドットコム証券では、手数料無料で買付可能です。


上記の代替案では、日本株に投資するMAXISトピックス上場投信を3割、先進国全体に投資可能なMAXIS海外株式(MSCIコクサイ)上場投信を7割保有した場合で、コスト差を計算しました。


●100万円投資の時のコスト差
ファンド 5年間保有のトータルコスト 10年間保有のトータルコスト
ロボテック 12万1,500円 21万600円
フリーETFを2本保有して分散投資 1万300円 2万600円
ETFとのコスト差 11万1,200円 19万円


●300万円投資の時のコスト差
ファンド 5年間保有のトータルコスト 10年間保有のトータルコスト
ロボテック 36万4,500円 63万1,800円
フリーETFを2本保有して分散投資 3万900円 6万1,800円
ETFとのコスト差 33万3,600円 57万円


●500万円投資の時のコスト差
ファンド 5年間保有のトータルコスト 10年間保有のトータルコスト
ロボテック 60万7,500円 105万3,000円
フリーETFを2本保有して分散投資 5万1,500円 10万3,000円
ETFとのコスト差 55万6,000円 95万円


ロボット・テクノロジー関連株ファンドからETFに乗り換えるだけで、将来的には95万円(500万円を10年間運用した場合)ものお金が確実に、我々の懐に入るのと同じ事になります。

10年に渡って100万円近い手数料を金融機関に支払い、これでもしも(おそらくけっこう高い可能性で)運用成績すらも残念な結果になると、絶望的な気持ちになるのではないでしょうか。あまりにも、リスクが高すぎると管理人は感じてしまいますね。

というかですよ、だいたい運用もロクスッポ始まっていないのに、このロボットファンドなるものが、ちゃんと利益を上げられるのかどうか、どうやって判断してこんなもんを買うんですか? まるでアイマスクして大根を買うようなものです。

ん?大根なら手触りと匂いで分かるって?? ああそうかい、じゃあ勝手にするがいい。・・・営業マンの言いなりになって、ホイホイとファンドを購入するのでなく、しっかりと良質な投資信託を選択して、正しい資産運用の道を歩んで頂きたです。

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