ノムラ・アジア・シリーズ(ノムラ・印度・フォーカス)の評価と解説

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ノムラ・アジア・シリーズ(ノムラ・印度・フォーカス)・・・現在はかなりの好成績だが

本ページでは、R&Iファンド大賞2017年インド株式部門で優秀ファンド賞を受賞して、ここ1年で急速に資金が集まりだしている人気の投資信託、ノムラ・アジア・シリーズ(ノムラ・印度・フォーカス)をご紹介します。

同様に野村證券が売りまくっている野村インド株投資で味を占めたのか、金融庁の指導によって売りにくくなった毎月分配型投資信託の代わりなのか、とにかく野村證券が売りまくっています。野村の営業マンは、一体どのようなセールストークで売りさばいているのでしょうかね。

ノムラ・アジア・シリーズ(ノムラ・印度・フォーカス)


さて、急に人気を集めるような商品は過去の経験上、そんなに良い投資信託ではない事が多いです。ノムラ・印度・フォーカスなる投資信託がどのような中身なのか、購入を検討している人のためにチェックしてみましたので、どうぞご覧ください。

(2017年7月5日公開)

 

ノムラ・アジア・シリーズ(ノムラ・印度・フォーカス)の基本的情報


項目 内容 コメント
購入手数料 3.0%
(税抜き)
販売会社は野村證券のみになります。対面販売、ネットトレードの両方で購入できます。
信託報酬 年1.75%
(税抜き)
詳しくは書きませんが、税込みの実質コストは2.17%にも達するコストです。かなりの高さだと思います。
信託財産留保額 0.5%
決算日 年1回(毎年9月12日) 決算のたびに、その期の配当収入などをはるかに上回る多大な分配金を出しています。基準価額が必要以上に上昇しないような「対策」なのかもしれません。
信託期間 平成31年9月12日(設定日:平成21年9月16日)
純資産総額 778億円(2017年7月時点)
運用会社 野村アセットマネジメント株式会社


野村インド株投資に負けず劣らずのかなりの高コスト投資信託ですね。普段はめちゃめちゃケチケチ生活をしているような人でも、儲かりそうだと思って欲に目がくらむと、平気でこんなのを買っちゃうのでしょうね。

まず、美しすぎる販売資料に目を奪われないようにしよう

ノムラ・印度・フォーカスは、S&P BSEインド 200種指数(円換算ベース)をベンチマークとして、これを上回るパフォーマンスを目指す、インド株に投資できるアクティブファンドです。

営業マンが積極的に売りまくるタイプのアクティファンドは大抵、美しい販売資料が用意されています。ノムラ・印度・フォーカスについても、インドの成長性の高さを猛烈にアピールしているのが分かります。

例えば、インドのインフラ投資額が2008年以降うなぎ上りで、インド経済の成長エンジンのひとつとして注目されるとか、人口の増加スピードが早く、2030年には約15億人に達して中国を抜いて、世界第1位になる見通しだとかです。

インドの成長性の高さなど


こんなのを見て、「なるほど凄い!これはインド株に投資したら儲かるな」と思うようならば、関係者の良いカモになります。金融関係者の言葉を鵜呑みにして、安易に集中投資しない事が大切です。

というのも、こんな情報は、世界中の人間がとっくの昔から知っているような話です。今更あなたがふむふむと頷いている時点でグランド10週くらいの周回遅れですし、そもそもそういう情報を完全に織り込んで、現在の株価や将来の株価が変動するのですからね。

ノムラ・アジア・シリーズには、インドにフォーカスした当ファンド以外にも、韓国、台湾、アセアン、豪州、インドネシア、タイ、フィリピンに特化したファンドもあります。どの販売資料を見ても、「あなたを口説き落とすための最大限の努力」を垣間見ることができます。

資料からは一歩も二歩も引いて、というか野村證券の営業マンに説明させるのではなくて、最初から自分の頭で考えたうえで、投資をするべきでしょう。

肝心の運用成績は、最近はなかなか良好

では、冷静になったところで、肝心の運用成績を見てみましょう。アクティファンドは先に記した通り、かように猛烈な高コストがかかるのですから、一にも二にも運用成績が命です。具体的には、ベンチマークを超過する運用成績を出せていなければ、クズファンドと認定して良いでしょう。

ノムラ・印度・フォーカスに関しては、ベンチマークと比較したチャートを見ると、確かに2014年度以降はベンチマークを上回る成績です。

ベンチマークに配当金収入が含まれていない可能性がありますが、(それに対してファンドには含まれており、フェアではない比較の可能性もある)、それを考慮しても明らかに優秀な成績です。ベンチマークを圧倒的に上回るリターンを上げているのは、評価に値します。

ノムラ・印度・フォーカスの基準価額とベンチマークとの差異


ただし、以下のように直近1年のパフォーマンスを見てみると、ほとんどベンチマークと変わりません。つまり、ベンチマークに勝つのはとても難しいという事で、上の図においても、2014年以前になぜベンチマークを上回れなかったのか、全く定かではありません

ノムラ・印度・フォーカスの直近1年におけるベンチマークとの比較


要は、アクティファンドとは、このような成績になる事もあると覚えておきましょう。もっとも、野村證券から言われてホイホイと投資信託を買うような人々は、「買値よりも売値が上回っていれば全て成績優秀!何も問題なし!」と考えるような能天気な連中だと思いますから、ベンチマークとの対比の話は、説明するだけ無駄かもしれません・笑。

基準価額を下げるために多額の分配金を出す

ノムラ・アジア・シリーズ(ノムラ・印度・フォーカス)は2014年以降、急に多額の分配金を出すようになりました。年1回の分配方針ですが、200円、400円、350円も分配しています。

この分配金を貰って、「まさにこれはボーナス!」と喜んだ人は、ゴキブリホイホイならぬ「情弱ホイホイ」並みの当ファンドの、格好のエサとなっています。

だいたい、値上がり益を狙う投資信託なのに、期中にいきなり分配金が盛大に支払われるのを見て、「変だな」と思わないのでしょうか。実に不思議です。

ノムラ・印度・フォーカスの分配金額


運用報告書から分配金の明細を確認すると、案の定、350円の分配金(青枠)のうち、157円(赤枠)しか収益でカバーできていないことが分かります。じゃあ残りはどこから出しているのかと言えば、それは恐らく、あなたの投資元本です。

野村側に多額の信託報酬を支払った挙句に、自分の元本を多額に取り崩して分配金として受け取り、それをほとんどの人が「儲け」と勘違いしている可能性があります。

ノムラ・印度・フォーカスの分配原資の内訳


それにしても、どうして運用側はこのような馬鹿馬鹿しい分配金を出すのでしょうか? その答えは、分配金を無理やり出す事によって、基準価額を意図的に下げるためだと思われます。

というのも、あなたも含めて、基準価額は低いほうがお得だと思っていますよね? 実際にはそんな事は全くなくて、投資信託の基準価額と株価をごっちゃにしているだけなのですが、ほとんどの人はそんな間違いをしているので、その「間違い」を前提にして、基準価額を調整しているのです。

参考「基準価額が安い方がたくさん口数を買えてお得!」は本当か?


分配をすれば、その分、基準価額がドカンと落ちます。そうすると上昇一辺倒だった価格が下がったように見えて、分かっていない投資家は「これはお得だ、今買わねば」と考えます。(というか昔は、投資に詳しくなかった私も、そんなこと考えて買っていました・笑)

運用側からすると、それが狙いなのですね。ちょっと下がったところでたくさん買い付けてもらえば、購入手数料もガッポリ取れますし、信託報酬が高いですから、ダブルで嬉しいのです。

したがって、投資信託を買おうか迷った時には過去の分配履歴をチェックして、不審な多額の分配が行われていないか、確認することも大事です。変な分配を行っている投資信託は不誠実だと判断できますから、買うべきではないと思います

参考こちらのページで、基準価額を下げる意味を銀行員が解説しています

代替えとなるETFはあるのか?

このように、高ストのファンドは金融機関の思惑込みで運用されるので、選定がとても難しいです。 管理人としては、そんな高コストなファンドで資産運用せず、超低コストなインデックス型投資信託や、ETFを利用すれば良いと思っています

インドに投資したいなら、今なら以下のような低コストのETFがあります。私ならばこれらで十分だとは思いますが、ノムラ・印度・フォーカスの直近3年の圧倒的な高リターンを見て、投資に慣れていない人は目が眩むのを抑える事ができるかどうか、そこは難しいかもしれませんね。

上場インデックスファンドCNX Nifty先物(インド株式)
NEXT FUNDSインド株式指数・CNX Nifty連動型上場投信


(ちなみに各ファンドとも、ベンチマークが異なりますので、本来はこうした比較は意味がありません。あくまでもインド単独に投資できる道具は他にもありますよと申し上げるだけです。)


なお、冒頭にも記載した、野村證券がノムラ・印度・フォーカスと共に、売って売って売りまくっている投資信託、野村インド株投資もあわせてチャートにしてみましょうか。




いや~、凄まじい運用成績です。私が野村の営業マンだったら、自分の頭で何も考えないような連中に、絶対に売りつけたい投資信託ですね。現状、凄い成果が出ていて、なおかつ「今後もインドは成長が続きますよ!」と言ってあげれば、情弱のカモはすぐに「落城」するはずです。




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