ニッセイ欧州株式厳選ファンド・フルインベストメントコースへの投資は、ただのお金の無駄遣い

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ニッセイ欧州株式厳選ファンド・フルインベストメントコースの評価はどうか?

大和証券のみでの販売にもかかわらず、一般投資家の人気を集めて、現在では493億円(2015年4月末時点)もの規模にまで膨れ上がったのが、ニッセイ欧州株式厳選ファンドです。いったい何で、こんなに人気があるんでしょうかね?

ニッセイ欧州株式厳選ファンド・フルインベストメントコース


なお、当ファンドは大和証券のランキングにも顔を出してきていますから、金融機関側としては一押しの商品なのでしょう。金融機関が強力にプッシュする金融商品の魅力、チェックしてみましょう。

(2015年5月27日公開)

 

ニッセイ欧州株式厳選ファンド・フルインベストメントコースの基本的情報

購入手数料:3.24%(税込み)
信託報酬年率1.836%(税込み)
信託財産留保額: なし
運用期間:平成31年7月22日(設定日:平成26年7月17日)
決算日:年2回(毎年1・7月の各20日)
純資産総額:493億円(2015年4月時点)
運用会社:ニッセイアセットマネジメント株式会社

運用成績の判断ができないというのは、どうなんでしょうね?

ニッセイ欧州株式厳選ファンドの投資対象は、欧州各国の株式です。株価上昇が期待される銘柄を厳選投資する訳ですから、アクティブ運用である事が大きなセールスポイントです。

であるならば、気になるのが運用成績です。当ファンドの購入コストと年間コストはアホみたいに高いのわけですから、運用成績をもってプロである事を証明してもらわなければなりません。

ですが残念な事に、参考指数として設定されている「MSCI Europe(配当込み、円ベース)」に対して、成績がが良いのか悪いのか全く説明がありません。こういうタイプの投資信託は、過去の経験からすると典型的に、成績がへぼくなる傾向があるので要注意です。

比較する手段が残念ながら無いので、しょうがないからユーロストックス50指数(欧州12ヵ国の優良50銘柄)に連動する投資信託である、i-mizuho 欧州株式インデックスと比較した結果が、コチラ。




ニッセイ欧州株式厳選ファンドの運用が始まってから、まだ1年程度ですから何とも言えないのですが、平凡な運用成績になるような気がしないでもないという感想です。

コストを考慮すると、長期的には、低コストのETFを利用した方がお得になる

アクティブのくせしてなぜ運用成績がパッとしないのかと言うと、金融商品としてのコストが高すぎて、常に基準価額への下落圧力が大きく働いて、長期的に見ると結局は市場平均に負けるような情けない結果になってしまうのです。

アクティブファンドは市場平均に負ける


このような背景を考えた場合、ニッセイ欧州株式厳選ファンドのコストは有り得ないくらいに高く、長期的な運用に対してかなり不利になると断言できます。

敢えてヨーロッパに集中投資することの是非はともかくとして、こんな高コストの投資信託を買っていては、いつまでたっても平均点以下の投資から脱することはできません。

代替え案となりうる投資信託や海外ETFとのコスト差が、いかにとてつもない大きさなのか、下記を見ていただいて、実感していただければと思います。

カテゴリ ETFなどの名称 購入手数料 信託報酬
高コスト投信 ニッセイ欧州株式厳選ファンド 3.24% 2.0294%
低コストインデックスファンド i-mizuho 欧州株式インデックス 無料 0.6156%
海外ETF iシェアーズ ヨーロッパETF(IEV) 0.234%※ 0.648%
バンガード・FTSE・ヨーロッパETF(VGK) 0.234%※ 0.1296%
(数字は税込みです)
※マネックス証券で100万円投資時の手数料2340円換算の手数料利率です。


どうしても欧州に集中投資をしたいのであれば、海外ETFであるバンガード・FTSE・ヨーロッパETFが非常にお勧めです。アクティブファンドはこのコスト差を吸収しなければ、世の中のインデックス型の金融商品に負ける、非常に厳しい戦いを強いられている訳です

●100万円投資の時のコスト差
ファンド名 5年間保有のトータルコスト 10年間保有のトータルコスト
ニッセイ欧州株式厳選ファンド 12万4,200円 21万6,000円
i-mizuho 欧州株式インデックス 3万780円 6万1,560円
バンガード・FTSE・ヨーロッパETF 8,820円 1万5,300円
ETFとのコスト差 11万5,380円 20万700円


●300万円投資の時のコスト差
ファンド名 5年間保有のトータルコスト 10年間保有のトータルコスト
ニッセイ欧州株式厳選ファンド 37万2,600円 64万8,000円
i-mizuho 欧州株式インデックス 9万2,340円 18万4,680円
バンガード・FTSE・ヨーロッパETF 2万1,780円 4万1,220円
ETFとのコスト差 35万820円 60万6,780円


●500万円投資の時のコスト差
ファンド名 5年間保有のトータルコスト 10年間保有のトータルコスト
ニッセイ欧州株式厳選ファンド 62万1,000円 108万
i-mizuho 欧州株式インデックス 15万3,900円 30万7,800円
バンガード・FTSE・ヨーロッパETF 3万4,740円 6万7,140円
ETFとのコスト差 58万6,260円 101万2,860円


まさかそんな馬鹿者はいないとは思いますが、仮に500万円も投資してしまって、10年間保有した場合のコストの差は、なんと100万円以上になるのです。

500万円の投資原資で、100万円ものコストを無駄に金融機関に提供するのはいかがなものかと思いませんか? 本来それは、あなたの財布の中に残っているはずのものなんですから!


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