みずほラップファンド(愛称:Mラップ)の代わりに、ETFを使った賢明な投資

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みずほラップファンド(愛称:Mラップ)を止めて、ETFを使った賢明な投資

みずほ証券が独占的に販売を開始した、みずほラップファンド(愛称:Mラップ)。近年の株高や、ラップ口座の人気が非常に高い事もあり、当ファンドは設定時点で97億円の資金を集めた注目の投資信託です。

  みずほラップファンド(Mラップ)


当サイトでは、個人投資家でもプロの機関投資家と同等の運用を実現できる、ETFの解説を行っていす。みずほ証券が力を入れているファンドラップタイプの投資信託について、利用価値が本当にあるのか、個人投資家の目線から、しっかりと評価して参りたいと思います。

 

みずほラップファンド(愛称:Mラップ)の基本的情報

購入手数料:ノーロード(手数料無料)
信託報酬:年率1.9%(税抜き)
信託財産留保額: 0.3%
運用期間:平成37年3月19日 (設定日:平成27年3月31日)
純資産総額:100億円(2015年4月時点)
運用会社:新光投信株式会社

購入手数料がかからないというのは意外でしたが、コストは税抜きで、毎年2%程度も抜かれてしまいます。投資信託なんて1%未満の信託報酬で購入するのが、最近の常識です

高いコストは、その分投資家のリターンを確実に削ります。コストが高い分、運用成績が良ければいいじゃんと思うかもしれませんが、そんな投資信託は皆無に等しいのが現実です。

高齢者の方を露骨に狙ったマーケティングに脱帽

さて詳細な中身をチェックする前に、みずほ証券が露骨に、年齢の高い個人投資家を狙い撃ちした商品設計にしている状況をご覧いただきましょうか。それは、美しい販売資料に記載されている簡単診断シートの質問事項です。そこに書かれている、最初の質問がコチラ。

みずほラップファンド(愛称:Mラップ)の年齢ターゲット層


上記の年齢層を見ると明らかに、引退して年金だけでは不安に思っている高齢者層を狙い打ちです。想定最低年齢が75歳以下でひとくくりって、どんだけ年配の方に資金を出させたいのでしょうか

ちなみに、質問の回答の点数が上がれば、アグレッシブなポートフォリオを提示してきます。下手をすると70歳台の方に、下記のような超リスクを取るような商品もお勧めする事になるようです。みずほグループは、我々の想像をはるかに超える事を毎度、やってくれる印象です。

そもそもこのファンドのキャッチフレーズは「運用でお金の寿命を延ばしませんか?」らしいのですが、こんな運用では逆に、我々の寿命が縮まるような気がしますよ!

みずほラップファンド(愛称:Mラップ)の成長型ポートフォリオ


それと、何ですかね、この販売パンフレット。高級感あふれるイメージなんかを見ると、この投資信託の販売に、非常に力を入れている証拠だと思います。このような経費が無駄に必要になる分だけ、我々の投資資金から、多くの手数料が抜き取られていく訳です。

みずほラップファンド(愛称:Mラップ)の販売資料1
みずほラップファンド(愛称:Mラップ)の販売資料2


というか、そろそろ健康が弱っている老人に、変にアピールするようなパンフレットだよね。投資先資産(アセットクラス)を、まるでサプリメントのように見せているなんて、大いに問題ですね。

ポートフォリオの構成を見る限り、驚きの内容に愕然

当ファンドの投資対象は、下記にある通り、国内外の株式、国内外の債券、REIT、オルタナティブとなっています。資産カテゴリーとしては、超平凡です。

みずほラップファンド(愛称:Mラップ)の投資先資産


上記の資産カテゴリーに投資するために利用するマザーファンドは、下記の表と通り6種類です。ベンチマークを設定していないファンドが多く、運用成績を期待する事が出来ません。 (経験上、ベンチマークを提示しないファンドの運用成績は悪いです)

投資先 組み入れてるファンドの名称 具体的な投資対象 ベンチマーク
日本株式 新光日本株式変動抑制型 日本株 -
外国株式 新光外国株式変動抑制型 日本を除く世界の主要国(先進国中心) -
REIT 新光世界REITインデックス 世界のREIT S&P先進国REIT(配当込)
日本債券 債券ストラテジック・ アロケーション戦略 日本・米国・欧州の国債 (為替ヘッジ有) -
外国債券 新光外国債券
(為替リスク抑制型)
日本を除く世界の主要国(先進国中心) シティ世界国債インデックス(除く日本)
オルタナティブ 新光グローバル・マクロ戦略 世界主要国の先物取引、為替取引を活用。売り建て有 -


日本債券の投資先である「債券ストラテジック・アロケーション戦略」は、為替ヘッジがあるとは言え、米国や欧州の国債に投資する事自体に違和感を激しく感じますね。日本債券と呼んではダメでしょう、これは。

さらにオルタナティブに投資するために、新光グローバル・マクロ戦略を利用しているようですが、世界各国の株価指数を利用した先物取引や為替取引(つまり投機的なデリバティブ取引を活用しているという事)で売り建ても行うようですから、これは投資と思わない方が良いかと思います。

こういうヘッジファンドのようなこと、知らない人はすべて上手くいくと錯覚するかもしれませんけれども、ほとんどすべて、上手くいかないと思っておいてください・笑。そのようなもんなんです。

コストの高いラップファンドになんて、魅力は無い

例えば、みずほラップファンド(愛称:Mラップ)とほとんど同じような構成を、超低コストのETFを使えば、下記のよう簡単に出来てしまいます。(国内債券は、定期預金等でも可)

カブドットコム証券のフリーETFで、ほぼ構成可能ですからから、必要なコストは信託報酬のみになります。そうすると平均して0.3%以下の年間コストになり、みずほラップファンドで毎年2%近い手数料を支払い続ける事が非常にバカバカしいですね

投資先 代替えできるETF 具体的な投資対象 ベンチマーク コスト
日本株式 MAXISトピックス上場投信※1 日本株 TOPIX 0.078%
外国株式 MAXIS海外株式(MSCIコクサイ)上場投信※1 日本を除く世界の先進国全体 MSCI コクサイ インデックス 0.25%
REIT MAXIS Jリート上場投信※1 日本のREIT 東証REIT指数 0.25%
野村インデックスファンド・外国REIT(愛称:Funds-i外国REIT)※2 世界のREIT S&P先進国REIT指数(除く日本) 0.55%
日本債券 (個人向け国債10年物) 日本の債券 - 無料
外国債券 上場インデックスファンド海外債券(Citi WGBI)毎月分配型 日本を除く世界の主要国(先進国中心) シティ世界国債インデックス(除く日本) 0.25%
オルタナティブ (投資する必要なし) - - -
※1:カブドットコム証券では売買手数料が無料になる、フリーETFです
※2:手数料無料のノーロード投資信託を使います


もしもみずほラップファンド(愛称:Mラップ)なんかに300万円も突っ込んだとすると、年間に必要なコストは5万7000円にも及びます。これをETFをメインにする商品に切り替えるだけで、9000円にまで削減でき、差額は4万8000円、率にして84%も割引になるのです!

それでも運用全てを丸投げする、ファンドラップのような商品を利用したいのであれば、直販型ファンドであり、金融関係者のキナ臭い香りがしないセゾン投信に、全てお任せする事をお勧め致します。超低コストのETFで構成しているバランスファンドなので、全て解決ですね。

上記のように自分でポートフォリオを構成するよりは少しコストが高まりますが、それでも0.8%以下の水準です。投資一任タイプの投資信託では、最低クラスのコストの安さと、運用の透明性があるファンドでは無いかと思います。(⇒セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドでほったらかし世界分散投資

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドを動画で解説しているページはこちら



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