三井住友225オープン、一見すると買ってもよさそうだが、それは本当なのか調べてみた

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銀行が売る商品としてはまずまずの、三井住友225オープンの真の評価は?

資産運用の基本は、極限までコストを抑える事、そして長期にわたって市場から撤退せずに負けない運用を心掛けることです。そのような視点で考えると、インデックス型の投資信託は、万人にとってベストとは言えないまでも、究極にベターを追及できるファンドと言えます。

本ページで紹介する「三井住友225オープン」も、そんなインデックスファンドです。しかし、インデックスファンドさえも、ETFを使うと色あせてしまう事もあるという、そういう話しになります。

三井住友225オープン


三井住友銀行に行って、投資信託の相談をしたとして、インデックスファンドが欲しいと言ったならば、まず確実に三井住友225オープンを勧められると思います。

たしかに、ボッタクリの高コスト投資信託、(例えば三菱東京UFJ銀行の売っている日本厳選プレミアムオープンとか)に手を出すよりは比較にならぬほどマシなのですが、だからと言って三井住友225オープンがベストな選択なのか。そこを、考えてみたいと思います。

(2015年10月21日公開)

 

三井住友225オープンの基本的情報

購入手数料:最大1.08%(税込)※
信託報酬年0.648%(税込み)
信託財産留保額: 0.3%
運用期間:無期限(設定日:1998年11月11日)
決算日:年1回(毎年11月10日)
純資産総額:591億円(2015年10月時点)
運用会社:三井住友アセットマネジメント株式会社

SBI証券楽天証券マネックス証券など、ネット証券でも1.08%の高額手数料が必要です。三井住友銀行でのみ、手数料無料となります

一見すると、ベンチマークよりも優れた運用成績に見えるが、それは本当か?

三井住友225オープンは、国内の日経平均株価(日経225)ベンチマークとする、インデックスファンドです。設定来から無分配ですから、メインバンクが販売する商品としては非常に良心的だなと感じます。というか、そう言うのが当たり前である事が自然なんですけどね。

気になるのが、ベンチマークとの乖離状況(どれだけ連動した運用成績になっているのかの指標)です。設定来から比べてみると、ベンチマークよりも良い成績になっています・笑。

三井住友225オープンの基準価額とベンチマークとの差異


しかし、待てよと。1つ、大きな見落としがあります。ベンチマークの日経平均株価に本来含まれている、「配当金」はどこに行ってしまっているのでしょうか?

配当金は利回りにして、毎年2%程度にも及ぶと思われます。それを10年間累積すると20%程度にはなるでしょうから、その配当金を含めない日経平均株価と比べたところで、この差異はきちんとした評価なのか、よく分からないのです。

三井住友225オープンの騰落率とベンチマークとの比較


設定来の、ベンチマークとの差異を実際に数字で見て見ると、ちょうど20%程度の勝利を収めているように書かれています。市場の平均値とぴったり連動していれば、ファンドのコストの分だけわずかにベンチマークよりも悪い成績になるでしょうから、この数字は変です。

という事はおそらく、ベンチマークには配当が含まれていなくて(配当落ち)、ファンドの成績には配当が含まれているという事で、この比較はフェアではないという事になりますね。

だったら他の、低コストのインデックスファンドやETFと比べてみよう

であれば、より低コストのインデックスファンドと比べてみるのが一番です。

低コストインデックスファンドの代表格である、SMT日経225インデックス・オープン(信託報酬0.37%・税抜き)、そして当サイトでも紹介している極限まで低コストの国内上場ETF、MAXIS日経225上場投信(同0.17%)と比較してみたのが、下記です。

三井住友225オープンとMAXIS日経225上場投信など、低コストのインデックスファンドとの比較


インデックスファンド同士の比較なので、差異はごく僅かになり、グラフとしては見にくくなっていることはご容赦ください。

結果は、コストが超絶に安い、MAXIS日経225上場投信のリターンが一番高い事が分かります。そこそこコストの安いSMT日経225インデックス・オープンの成績が最もリターンが悪く出ていますね。

ここでは分かりにくかったですが、同じ指数をベンチマークとするインデックスファンド同士でも、基本的にはコストが低くなればなるほど、長期のリターンは向上します

そういう意味からすると、日経平均株価に連動する投資信託を買うのであれば、三井住友225オープンを買うのはグッとこらえて頂いて、MAXIS日経225上場投信にするのが良いのではないでしょうか。

なおMAXIS日経225上場投信ですが、カブドットコム証券でのみ、手数料無料のフリーETFとして購入可能です。他の証券会社で買うと、売買手数料がかかってしまって、せっかくの低コストが死んでしまいます。このETFを買う場合は、カブドットコム証券にすることが必須です。

MAXIS日経225上場投信と、三井住友225オープンとの長期のコスト差

MAXIS日経225上場投信と、三井住友225オープンとの間で、長期的にどの程度のコスト差があるのか、チェックしてみました。

コストはすでに信託報酬に反映されており、運用成績として結果が出ていますから、コストの安いものに変えたからと言ってその差額が自分のポケットに入ってくるわけではありませんが、この差異は長期のリターンに影響を及ぼしますので、いかにETFのコストが凄いのかの実感材料として見て頂ければと思います。

カテゴリ ETFなどの名称 購入手数料 信託報酬
インデックスファンド 三井住友225オープン 無料※1 0.648%
国内ETF MAXIS日経225上場投信(1346) 無料※2 0.1836%
(数字は税込みです)

※1 三井住友銀行で買付すると、手数料無料になります。
※2 カブドットコム証券では、手数料無料で買付可能です。


上述のコスト差が、長期的にどの程度の差になって表れるのか、具体的に計算してみましょう。

●100万円投資の時のコスト差
ファンド名 5年間保有のトータルコスト 10年間保有のトータルコスト
三井住友225オープン 3万2,400円 6万4,800円
MAXIS日経225上場投信 9,180円 1万8,360円
ETFとのコスト差 2万3,220円 4万6,440円


●500万円投資の時のコスト差
ファンド名 5年間保有のトータルコスト 10年間保有のトータルコスト
三井住友225オープン 16万2,000円 32万4,000円
MAXIS日経225上場投信 4万5,900円 9万1,800円
ETFとのコスト差 11万6,100円 23万2,200円


一見するとコストが低く見える投資信託の三井住友225オープンでも、10年間にわたりETFを保有していた場合に比べると、23万円も損をする事になります。これは非常に大きな金額です。

もちろん運用の結果として、ぴったり23万円分がリターンの差異が出るかどうかは分かりませんが、すでにグラフで比較した通り、3年間で0.3%のリターンの差が出ていますから、ETFを選んだほうが資産運用に有利に働く可能性が高いです




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