環境ビジネス日本株オープン・・・儲かりそうな気がするが、実態はその逆

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環境ビジネス日本株オープンで大儲けできる、と思わせる証券業界の営業の実際

世の中で「売れている商品、人気のある商品」というのは技術的に凄いわけではなくて、単にセールストークに魅了されるか、外見がはなはだしく「素敵」に見えるだけものが大半です。

これは金融業界で販売されている、人気ある投資信託にも同じような事柄が当てはまります。運用の技術が凄いことよりも、美しい販売資料やキャッチコピーに、コロッと騙されてしまう人が本当に多いです。

環境ビジネス日本株オープン


環境ビジネス、なんとなく「耳障りが良い」ですよね。大儲けしそうな気がしませんかね? でも、実際にはどうなんでしょうか? ・・・本当に価値がある商品なのか、見てみる事にしましょう。

(2015年11月11日公開)

 

環境ビジネス日本株オープンの基本的情報

購入手数料:最大3.24%(税込)
信託報酬年1.6416%(税込)
信託財産留保額: 0.3%
決算日:年2回(毎年6・12月25日)
・信託期間:平成31年6月25日(設定日:平成21年6月26日)
純資産総額:10億円(2015年11月時点)
運用会社:大和住銀投信投資顧問株式会社

三井住友銀行及びSMBC日興証券にて、手数料3.24%も取られて、買い付けることができます。

保有している銘柄を見て、失笑を禁じ得ない・・・・ww

環境ビジネス日本株オープンは、環境関連の技術を保有し、環境関連ビジネスで利益を得る可能性のある国内企業に「厳選して」投資する方針です。対象とするテーマを見ると、バイオ、次世代、スマートグリッドなど、「なんとなく将来性があるような」気がしてきますね。

環境ビジネス日本株オープンが着目する環境ビジネス関連のテーマ


重要なポイントは、保有している銘柄です。ファンダメンタルズ分析を重視して、投資魅力が高いと思われる銘柄に投資するスタンスで、平凡過ぎる手法です。具体的に保有銘柄をチェックしたところ、トヨタ、三菱UFJ、みずほ、など日本を代表する大企業が上位に並んでいます。「厳選して」こんな誰でも分かる銘柄に投資しているのかよと、ツッコミを入れたく成るファンドです。

環境ビジネス日本株オープンの上位保有10銘柄


市場の平均値を出し抜いて卓越した成績を出す為には、大きく下落するリスクを引き受けてでも、私達が聞いた事もないような銘柄でポートフォリオを構成する事も非常に重要です。ためしに「ひふみ投信 」の保有銘柄でも覗いてみて下さい。勝っているファンドの中身は、全く異なります。

そもそも、ベンチマーク・参考指数も設定していない訳ですから、この時点で運用成績に期待が出来ないです。はっきり言いますけど、運用成績を比較するためのベンチマークを設定しないファンドが、凄い成績を叩き出した事例は、ほとんど知りません。

⇒参考:ベンチマークや参考指数が無い投資信託はロクデモナイぞ

市場の平均値=インデックスファンドを買った方がよっぽど良かったという話し

アクティブファンドならば、市場の平均以上の運用成績を出す事が至上命題です。高いコストを我々に要求する訳ですから、それが「クラスの平均点より悪い点数」だったとしたら、罵声を浴びせられても仕方がないのではないでしょうか?

もっとも、先に書いたように、環境ビジネス日本株オープンにはケシカラヌことに、ベンチマークが存在しません。比較しようがありませんが、わざわざ環境に特化して日本株に投資するというのだから、日本株全体よりも優れた成績を残したいのだろうと理解します。

だとしたら、日本市場全体の平均点を表す、TOPIXと比べるのが良いでしょう。最も低コストのTOPIX連動型ETFである、MAXISトピックス上場投信(1348)と比較してみた結果がコチラです。

環境ビジネス日本株オープンとMAXISトピックス上場投信との基準価額の推移の比較


どうでしょうか? 過去3年間の運用成績で、TOPIX以下の成績です。こんな腕前のファンドですから、ベンチマークなど提示できないですよね。ファンドマネージャーは今ごろ、「ベンチマークなど設定しなくて良かった」と思っているかもしれませんね。

透明性が高く低コストのETFを活用すれば成績が上がる上に、コストも激減!

環境ビジネス日本株オープンの運用成績、溜息の出るほどの酷いレベルでしたが、コストは驚くような高い水準です。ここでは、コスト差についてみてみましょう。圧倒的なコスト削減を実現できます。・・・というか、人気のある商品って、どうしてこんなに高コストなんでしょうかね。

カテゴリ ETFなどの名称 購入手数料 信託報酬
高コスト投資信託 環境ビジネス日本株オープン 3.24% 1.6416%
国内株式ETF MAXISトピックス上場投信 無料※ 0.08424%
(数字は税込みです)※カブドットコム証券でフリーETFとして、手数料無料で購入可能。


具体的に、保有期間や保有資産額毎のコスト差を見る方が分かり易いですね。ちょっと計算してみましょう。その比較結果は、下記のようになります。

●100万円投資の時のコスト差
ファンド 5年間保有のトータルコスト 10年間保有のトータルコスト
環境ビジネス日本株オープン 11万4,480円 19万6,560円
MAXISトピックス上場投信 4,212円 8,424円
ETFとのコスト差 11万268円 18万8,136円


●300万円投資の時のコスト差
ファンド 5年間保有のトータルコスト 10年間保有のトータルコスト
環境ビジネス日本株オープン 34万3,440円 58万9,680円
MAXISトピックス上場投信 1万2,636円 2万5,272円
ETFとのコスト差 33万804円 56万4,408円


●500万円投資の時のコスト差
ファンド 5年間保有のトータルコスト 10年間保有のトータルコスト
環境ビジネス日本株オープン 57万2,400円 98万2,800円
MAXISトピックス上場投信 2万1,060円 4万2,120円
ETFとのコスト差 55万1,340円 94万680円


10年間程度(500万円程度の資金)、長期保有した場合、100万円近くの金額差が出ていますよね。本来は、私達の手元に残るはずだったお金ですから、全て金融機関側がニコニコ顔で徴収する訳です。

車1台程度のコストが削減できて(我々の手元に残る)、運用成績も向上する訳ですから銘柄選びは本当に重要です

と言いますか、これほどのコスト差があるので、アクティブファンドは市場の平均的な数字に到達できずに、自滅していくという事なのです。いかにコストが重要かが分かりますし、決して自滅ファンドなど買ってはいけないという事でもあります。




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