野村のジャパン・ストラテジック・バリューの運用成績が悪い件

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野村のジャパン・ストラテジック・バリューに、ストラテジックなバリュー無し

私たち一般市民に「商品を売りつける」とき、重要なのはネーミングです。技術的に凄いことよりも、市民の心をワシ掴みするような金融商品を作らねばなりません。商品の中身などどうでも良い訳です。

ストラテジック(Strategic)とは、「戦略的に」という意味です。戦略的に運用するのでは無くて、「戦略的に売りつける」という意味ですから誤解しないでくださいね!

ジャパンストラテジックバリュー(野村アセット)
 ●運用成績が悪くても、売れればオッケー!というイメージです。

(2015年11月1日公開)

 

ジャパン・ストラテジック・バリューの基本的情報

購入手数料:最大3.24%(税込)※
信託報酬年1.62%(税込み)
信託財産留保額: なし
決算日:年1回(毎年7月24日)
・信託期間:平成36年7月24日(設定日:平成27年1月13日)
純資産総額:224億円(2015年10月時点)
運用会社:野村アセットマネジメント株式会社

※三井住友銀行にて、手数料3.24%も取られて、買い付けることができます。

戦略的に運用しているのが、ウソである事が判明

ジャパン・ストラテジック・バリューの投資対象は、日本国内の株式銘柄です。アクティブ運用を全面に押し出しており、成長性が見込めて、株価が割安な銘柄に厳選投資しているとのこと。

ファンダメンタルズ分析により企業の実力を評価して、株価が大きく上昇する銘柄を発掘するようですが、「ファンダメンタルズは不安だメンタルズ」ですし、企業分析をどんなに頑張っても、市場を出し抜く事ができるかどうか、疑問です。

ファンド名称からイメージすると、「戦略的に」エリート金融マンが運営する訳ですから、凄まじい成績を叩き出しているに違いありません。幸いな事に、参考指数 としてTOPIXを提示しているので、比較結果を見てみましょう。さぞ、素晴らしい成績のはずです。結果は、コチラです。

ジャパンストラテジックバリューの基準価額とベンチマークとの差異、及び純資産総額の推移


いや~、市場平均であるTOPIXに、負けているではないですか!! 運用会社内では、参考指数なんて提示しなきゃよかったとか、そんな会話が交わされていそうです。

実際の保有銘柄を見るとトヨタ自動車をはじめ、名だたる大企業群で構成されているだけのようで、どうりで平凡な成績になるはずです。このようなポートフォリオを見ると、今後の成績にもまったく期待できないですね。

ジャパンストラテジックバリューのポートフォリオ


ちなみに、お勧めできるアクティブファンドとして挙げられるひふみ投信 などは、保有銘柄は下記のようになっています。聞いた事が無いような銘柄に投資しないと、大儲けできる訳がないですね。

ひふみ投信のポートフォリオ

運用成績が悪いファンドに限って、猛烈にコストが高い、ゆえに、買うのは馬鹿げている

戦略的という意味を、本当に理解していますか? 資産運用でお金を増やそうとした時に、私達が唯一、「確実に」コントロール可能なことは、コストのみです。このコストを戦略的に低く抑えてこそ、儲けが増える事になります。そのイメージを、下記に示しましょう。

たとえば、TOPIXに連動する成績のETFである、MAXISトピックス上場投信と比較すると、当ファンドのコストが凄まじく高い事が分かりますよね。

カテゴリ ETFなどの名称 購入手数料 信託報酬
高コスト投資信託 ジャパン・ストラテジック・バリュー 3.24% 1.62%
国内株式ETF MAXISトピックス上場投信 無料※ 0.08424%
(数字は税込みです)※ カブドットコム証券では、手数料無料で買付可能です。


具体的に金額ベースで見てみると、凄まじいことになります。保有資産額、保有期間毎にシミュレーションしてみた結果がコチラです。

●100万円投資の時のコスト差
ファンド 5年間保有のトータルコスト 10年間保有のトータルコスト
ジャパン・ストラテジック・バリュー 11万3,400円 19万4,400円
低コストETF 4,212円 8,424円
ETFとのコスト差 10万9,188円 18万5,976円


●300万円投資の時のコスト差
ファンド 5年間保有のトータルコスト 10年間保有のトータルコスト
ジャパン・ストラテジック・バリュー 34万200円 58万3,200円
低コストETF 1万2,636円 2万5,272円
ETFとのコスト差 32万7,564円 55万7,928円


●500万円投資の時のコスト差
ファンド 5年間保有のトータルコスト 10年間保有のトータルコスト
ジャパン・ストラテジック・バリュー 56万7,000円 97万2,000円
低コストETF 2万1,060円 4万2,120円
ETFとのコスト差 54万5,940円 92万9,880円


仮に500万円の投資資金で比較してみると、10年間で100万円近くもの差が出て来ます。100万円ですよ!車を1台買い替える事が出来ますね。本来、我々が得るはずだった儲けを、金融機関側に知らずに献上している訳ですから、詐欺的な投資信託と呼んでも良いと思います。

というか、要はこんなコストがかかっているから、いくら「戦略的」に運用をしたところで、市場の平均値に勝てないのです。儲かっていたとしても、その儲けを我々に提供する前に、コストとして自分たちの懐に入れるわけですから、運用成績は自滅することになります。




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