ダイワ欧州高配当株ファンド(為替ヘッジあり)など買うのは止めよう

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ダイワ欧州高配当株ファンド(為替ヘッジあり)の評価

ユーロ通貨の暴落後に、少しずつ欧州株式への注目が上がってきているのか、大和証券の販売ランキングにも、欧州へ投資可能な投資信託が複数ランクインしているようです。別途ご紹介している、ニッセイ欧州株式厳選ファンドなども、近年人気が高まっている欧州株に投資できるファンドですね。

ヨーロッパへの投資


ところでダイワ欧州高配当株ファンド、「為替ヘッジあり」が売れています。通常はヘッジ無しのほうが買われることが多いのに、「為替ヘッジあり」の人気が高まっている理由は、販売現場が欧州通貨の先行きの不透明感を顧客に説明して、ヘッジありに誘導して販売しているからでしょうか。

(2015年6月12日公開)

 

ダイワ欧州高配当株ファンド(為替ヘッジあり)の基本的情報

購入手数料:3.24%(税込み)
信託報酬年率1.62%(税込み)
信託財産留保額: なし
運用期間:平成30年8月22日(設定日:平成25年8月30日)
決算日:年2回(毎年2・8月の各22日)
純資産総額:122億円(2015年4月末時点)
運用会社:大和証券投資信託委託株式会社

信託期間が5年ですから、明らかに回転売買用として商品設計されているのが分かりますよね。。

運用目標である参考指数、MSCIヨーロッパ指数に対して、ボロボロに負けている実態

ダイワ欧州高配当株ファンド(為替ヘッジあり)の投資対象は、欧州の株式です。その中から予想配当利回りが高い銘柄を中心に選定を行う、アクティブ運用型の投資信託です。

参考指標としてMSCIヨーロッパ指数を提示していますが、運用報告書に比較チャートが存在しないために、「ヘッジあり」のタイプのため検証が難しいです。

しょうがないので、ダイワ欧州高配当株ファンド(為替ヘッジあり)タイプと、参考指数のMSCIヨーロッパ・インデックス(配当込、円ベース)そのものと比較してみましょう。そうすれば純粋に、この投資信託の実力が判断できます。

(ついでに、同じ指数をベンチマークとする、高コストの明治安田欧州株式ファンド(愛称 : ファザーン)も一緒に比べてみます))

ダイワ欧州高配当株ファンドと参考指数との対比


いかがでしょうか? ダイワ欧州高配当株ファンドは他の高コストボッタクリファンドにも成績は劣っていますし、参考指数に比べると、目も当てられないほどの酷い成績です

為替ヘッジ無しでこのように負けているという事は、基本的にヘッジ有りでも同様の運用成績になりますから、高い金出して市場の平均値である参考指数に負けていては、何の意味も無いという事です。

このように投資価値が無いにもかかわらず、大手の証券会社の販売力の前に庶民は無抵抗なのか、下記のように急に資金が集まっている傾向にあります。つーか、設定と同時に50億円集まるって、何考えて投資しているのか、サッパリ分かりません。

ダイワ欧州高配当株ファンド(為替ヘッジあり)の純資産総額の推移

低コストなETFを利用して運用成績、コスト共に劇的に改善させよう

コストや運用パフォーマンスを考慮すると、当ファンドを利用して欧州株式に投資するメリットは、皆無だと思います。上の項のグラフで見て頂いたとおり、それよりは市場平均と連動する低コストなインデックスファンドを保有したほうが、確実です。

で、コストが高くなればなるほど市場平均にはほとんど勝てなくなりますので、代替するとしたら下記のような超低コストの海外ETFでしょうか。

なお比較している海外ETFは、どれも「為替ヘッジ無し」になります。為替相場の先行きなど、ファンドマネージャーであっても当たりませんし、もしも金利が高くなったらヘッジコストがかかりますから、余計に市場平均に勝てなくなります。通常、特段の理由が無い場合は、投資においては為替ヘッジ無しタイプを選ぶのが基本です。

カテゴリ ETFなどの名称 購入手数料 信託報酬
高コスト投信 ダイワ欧州高配当株ファンド(為替ヘッジあり) 3.24% 1.62%
海外ETF iシェアーズ ヨーロッパETF(IEV) 0.234%※ 0.648%
バンガード・FTSE・ヨーロッパETF(VGK) 0.234%※ 0.1296%
(数字は税込みです)※マネックス証券で100万円投資時の手数料2340円換算の手数料利率です。


運用目標が同じなのに、海外ETFのバンガード・FTSE・ヨーロッパETF(VGK)とダイワ欧州高配当株ファンド(為替ヘッジあり)では、凄まじいコスト差が生じていますね。

市場動向を我々がコントロールする事は不可能ですが、支払う必要のある経費(つまりコスト)を削減できれば、その分は確実に我々の懐に入る訳です。資産運用を行う上で、少しでも利益率を高めようと思うのであれば、出来るだけ低コストな商品を選ぶと良いかと思います。

(ダイワのファンドは5年で償還されてしまいますが、下記においてはコスト差を分かりやすくするため、10年間でも表示しています)


●100万円投資の時のコスト差
ファンド名 5年間保有のトータルコスト 10年間保有のトータルコスト
ダイワ欧州高配当株ファンド(為替ヘッジあり) 11万3,400円 19万4,400円
バンガード・FTSE・ヨーロッパETF 8,820円 1万5,300円
ETFとのコスト差 10万4,580円 17万9,100円


●300万円投資の時のコスト差
ファンド名 5年間保有のトータルコスト 10年間保有のトータルコスト
ダイワ欧州高配当株ファンド(為替ヘッジあり) 34万200円 58万3,200円
バンガード・FTSE・ヨーロッパETF 2万1,780円 4万1,220円
ETFとのコスト差 31万8,420円 54万1,980円


●500万円投資の時のコスト差
ファンド名 5年間保有のトータルコスト 10年間保有のトータルコスト
ダイワ欧州高配当株ファンド(為替ヘッジあり) 56万7,000円 97万2,000円
バンガード・FTSE・ヨーロッパETF 3万4,740円 6万7,140円
ETFとのコスト差 53万2,260円 90万4,860円


なんと、500万円もの資金を5年間保有してしまったら、海外ETFを利用するとかしないとかいう前に、56万円もコストとして大和証券グループに抜かれるわけです。

当サイトでは、このような無用なコストを金融機関に支払うべきではないと考えています。それにしても500万円支払って、60万円近いお金を取られてしまったら、こんなもん投資でも何でもありません。

ダイワ欧州高配当株ファンド(為替ヘッジあり)





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