いまいち信用できないのにコストだけは一人前の投信、ダイワ/ミレーアセット・グローバル好配当株ファンド

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ダイワ/ミレーアセット・グローバル好配当株ファンドの評価

大和証券の総合ランキングの上位に、突如現れた新設ファンドが、ダイワ/ミレーアセット・グローバル好配当株ファンドです。ファンド設定時点で290億円も資金が集まっているのを見ると、野村證券が営業力を全開にして解き放った、日本企業価値向上ファンドを思い出してしまいます。

果たしてその「営業努力」に見合った中身になっているのか、実態を見てまいりましょうか。

ダイワ/ミレーアセット・グローバル好配当株ファンド

(2015年5月28日公開)

 

ダイワ/ミレーアセット・グローバル好配当株ファンドの基本的情報

購入手数料:3.24%(税込み)
信託報酬年率1.944%(税込み)
信託財産留保額: なし
運用期間:平成32年5月21日(設定日:平成27年5月22日)
決算日:年2回(毎年5・11月の各21日)
純資産総額:292億円(2015年5月時点)
運用会社:大和証券投資信託委託株式会社

ため息が出るくらいの、超高コスト投信です。そして運用期間がたったの5年間。そんなに自身があるなら、無期限で運用しろと言いたくなりますね。運用できない、あるいはしない事情があるのでしょう。

良いのか悪いのか、全く判断できないようになっている投資信託

ダイワ/ミレーアセット・グローバル好配当株ファンドの国、地域別構成ダイワ/ミレーアセット・グローバル好配当株ファンドは、世界(新興国含む)の株式に投資しています。

現時点での投資地域は右記のようになっていて、米国が4割を少し超え、香港が2割近く組み込まれています。

というか近年、香港ハンセン指数が大幅上昇した事を受けて、無理やり大きめに組み込んだのでしょうか?

アクティブ運用なので、運用目標はどうなっているのかチェックしたところ、なんとベンチマーク参考指標がありません。運用目標が無いという事は、私たちはこの投資信託が良いのか悪いのか、全く判断できないって事です

過去の経験則で考えると、目標を設定しないファンドの運用成績は散々なものです。この点は姉妹サイトのコラム、ベンチマークや参考指数が無い投資信託はロクデモナイをご覧ください。

バックデータを採用したシミュレーション結果を信じるのは危険

ダイワ/ミレーアセット・グローバル好配当株ファンドの運用は、外国の運用機関が行います。外国の有名そうなところだから優秀な成績が期待できると感じる人は、カモネギにされる恐れがありますね。

過去の株価データを利用したシミュレーション結果を見せて、良好な運用成績だったと明記している点には要注意です。これ、完全に後出しじゃんけんですからね。結果が分かっている過去データを利用して、良好な成績だけ集める事は簡単です。シミュレーション結果なんて簡単に制作できますから。

(管理人は文系なのでこういう資料に弱いのですが、理系人間は人をダマクラカスような資料をサクサク作ったりする能力があるから、本当に要注意です・笑)

ダイワ/ミレーアセット・グローバル好配当株ファンドのパフォーマンスシミュレーション


参考までに、上記の世界株指数は「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)(配当込)」です。シミュレーションで指数を使っておきながら、運用目標は何も設定しない。これ、実に可笑しいですよね

「俺さ、テストで80点取ったよ!」という奴がいて、「学年の平均点は何点?」と聞いたときに、「うちの学校では平均点を集計してないんだ」なんて言われたら、誰がその80点を信用するんだ?という事になりますよね。

低コストなETFを利用して運用成績、コスト共に劇的に改善させよう

運用目標が明確でないというだけで投資する気が起きませんが、さらに非常に高コスト体質である点も、今後に期待ができない理由でもあります。コストは確実に利益を食いつぶす、悪玉菌です

こんな高い費用を支払って、ダイワ/ミレーアセット・グローバル好配当株ファンドなんぞを買わなくても、「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」をきちんとベンチマークに設定している海外ETF、iシェアーズ MSCI ACWI ETFにすれば十分です。

カテゴリ ETFなどの名称 購入手数料 信託報酬
高コスト投信 ダイワ/ミレーアセット・グローバル好配当株ファンド 3.24% 1.944%
海外ETF iシェアーズ MSCI ACWI ETF 0.234%※ 0.3672%
(数字は税込みです)※マネックス証券で100万円投資時の手数料2340円換算の手数料利率です。


上記のように手数料や信託報酬が違うと、最終的にあなたの手元に残る金額がどの程度になるか、具体的に計算してみましょう。下記に提示してみます。

●100万円投資の時のコスト差
ファンド名 5年間保有のトータルコスト 10年間保有のトータルコスト
ダイワ/ミレーアセット・グローバル好配当株ファンド 12万9,600円 22万6,800円
iシェアーズ MSCI ACWI ETF 2万700円 3万9,060円
ETFとのコスト差 10万8,900円 18万7,740円


●300万円投資の時のコスト差
ファンド名 5年間保有のトータルコスト 10年間保有のトータルコスト
ダイワ/ミレーアセット・グローバル好配当株ファンド 38万8,800円 68万400円
iシェアーズ MSCI ACWI ETF 5万7,420円 11万2,500円
ETFとのコスト差 33万1,380円 56万7,900円


●500万円投資の時のコスト差
ファンド名 5年間保有のトータルコスト 10年間保有のトータルコスト
ダイワ/ミレーアセット・グローバル好配当株ファンド 64万8,000円 113万4,000円
iシェアーズ MSCI ACWI ETF 9万4140円 18万5940円
ETFとのコスト差 55万3860円 94万8060円


どうでしょうか? 100万円から500万円の投資資金を使って、長期間の運用による経費・コストの差を見ると、唖然としませんか?

仮に500万の資金で10年間も運用すると、100万円近くもコスト差が出てくる事に、管理人も非常に驚く結果になっています。我々が唯一、確実にコントロール可能なコストについて、十分に考えてみる必要がありますね。





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