ダイワFEグローバル・バリュー(為替ヘッジなし)より明らかにメリットがあるETFの紹介

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全く信用できない、ダイワFEグローバル・バリュー(為替ヘッジなし)

投資信託の販売用資料を見て、久しぶりに「極めて信用できない」と感じたファンドが、ダイワFEグローバル・バリュー(為替ヘッジなし)です。バックデータ(過去の運用のシミュレーション)が、あまりにも良く出来過ぎていて、胡散臭いとしか思えませんでした。

ダイワFEグローバル・バリュー(為替ヘッジなし)


しかし詳細をチェックしてみると、バックデータそのものに誤魔化しがあり、自信満々に見せているにもかかわらず運用目標を掲げていない点、運用が自滅するとしか思えないほどの高コストなど、ダメなファンド特有の香りが漂ってきます。

(2016年7月23日公開)

 

ダイワFEグローバル・バリュー(為替ヘッジなし)の基本的情報

購入手数料:最大3.24%(税込)販売会社は大和証券SBI証券
信託報酬年1.993%(税込)
信託財産留保額: なし
決算日:年2回(毎年5・11月19日)
・信託期間:平成38年5月19日 (設定日:平成28年7月1日)
純資産総額:38億円(2016年7月時点)
運用会社:大和投資信託アセットマネジメント

ダイワFEグローバル・バリュー(為替ヘッジなし)の販売資料


手数料と信託報酬で、5%以上もの手数料を取られるのは、猛烈に高コストです。10年保有したら、元本の20%以上をコストで持っていかれます。投資家にとって、非常に不利な状況で運用しなくてはなりません。典型的に、金融機関を喜ばすファンドと言えます。

分かりやすいようで全く分からないという、非常にあいまいなファンド

ダイワFEグローバル・バリュー(為替ヘッジなし)の主要な投資対象は、世界の株式です。ただし株式だけでなく、金ETF、債券、転換社債などの資産に投資する場合もあり、その上、現地通貨売り/米ドル買いの為替取引も行う可能性があると明記されており、なんでも有りのファンドです。

この時点で、嫌な予感がするとしか思えません。個人投資家にとって極めて大切な資産配分(あるいはアセットアロケーション)をほぼ完全に金融機関に一任してしまうようなもので、資産配分が適切に管理されているのかいないのか、それを判断できる投資家以外は、手出し無用と言えます。


ファーストグローバルバリューマスターファンドの状況


国別の保有割合を見てみると、先進国を中心としたファンドです。現金として保有している部分を除くと、株式銘柄が多くを占めている状況です。後述しますが販売資料には、MSCIワールド指数とパフォーマンスを比較しています。

しかしながらMSCIワールド指数と運用成績を比較するくせに、ベンチマークや参考指数を設定しないファンドです。意味がまったく分かりません。

とりあえずアクティブ運用で、長期的に利益を追求する運用姿勢との事。積極的に利益を追求する訳ですから、バリュー投資の手法で銘柄を選定する方針のようです。

下記、本ファンドの販売資料から抜き出したものですが、資産の保全の部分を見ると笑ってしまいました。分からないものには決して手を出さない事が投資方針のようで、だとしたら本ファンドのように非常に分かりにくいファンドは、決して買ってはならない事になります。

ダイワFEグローバル・バリュー(為替ヘッジなし)の投資方針


世界中の企業を対象にしており、その「本源的価値」よりも著しく割安な水準で投資を行って、株価が本源的価値に近づいた段階で売却するとの事。・・・どうやって銘柄を選ぶのか、超絶に分かりにくいですね。 分からないものに手を出すファンドは、決して買ってはなりません。

本源的価値と株価のイメージ


イメージとしては、投資対象の企業価値よりも株価が安いと思った時に資金を投じて、株価が上昇してきたら、売り払うという事です。これは、言うのは簡単でも実行するのは難しいという典型的な事例であり、こんな事が簡単にできたら、世の中全員が大金持ちです。

企業価値の算出は、PER分析、PBR分析、貸借対照表分析、フリーキャッシュフロー分析などを駆使して、企業の収益力を調査する事で導き出すとの事。

こんなもん、世の中のあらゆるファンドマネージャーが同じようにやっている事であって、本ファンドが改まって表現するようなものでは、全くありません。しかも本当に正確に算出できて、きちんと儲かるのか、極めて疑問になる点です。

ちなみに、算出した価値(価格)から30~50%以上割安な銘柄に投資するようです。って、相場が大暴落した時以外、そんな銘柄は存在しませんよね? どうイメージしても、ダメダメな感じしかしてこないのは管理人の性格があまりにもネガティブだからでしょうか。

バックテストの検証結果に誤魔化しがあり、嘘くさいとしか思えない

販売資料を読み続けると、1978年から2011年の33年間(396か月間)で、一度もバリュー株ファンドの運用成績がマイナスになった事が無いと明記されています。市場全体が下落した58回のときも、毎月その全てでプラスを維持するのは、あり得ないどころか嘘くさいとしか思えません。

仮にそんな事が本当にあったとしても、こんな美味しい話が一般庶民のところにまで降りてくることは絶対にありませんので、何か大きな誤魔化しが有ると判断すべきでしょう。


ダイワFEグローバル・バリュー(為替ヘッジなし)を5年間運用した際の成績


極め付けが、下記の比較チャートです。過去のリターンが、市場平均の4倍近くの成績になると豪語しています。管理人は今まで投資信託を大量に見てきましたけど、実際にこんなに大勝ちしているファンドに出会ったことは一度もありません。




金融機関が、このようなファンドを「お宝銘柄」のように装って、何も知らない個人投資家に売りつけている姿を連想すると、無性に腹が立ってきます。

お宝銘柄なのではなくて、このようなよく分からんファンドを猛烈な高コストでホイホイ買ってくれるあなたの方が、金融機関から見るとお宝そのものなのだと、気が付くべきでしょう。

「いやいや、だって現実に上記のような結果が出たんでしょ?」と思うかもしれませんが、そのような結果になるような過去の成績が出ている銘柄を「後出しじゃんけん」で集めてくれば、こんなグラフはいくらでも作り出せます。

学校で算数が得意だった人の手にかかると、いとも簡単にこのようなデータの遊びはできてしまいますから、今後投資信託を検討する時には、「バックデータではこうでした」系の話しは、決して信用しないようにしましょう。

信用するとしたら、バーチャルではなくてリアルに運用した過去の結果と(それでもある程度の参考になるくらいです)、コストです。特にコストは重要です。そしてそんなに自信があるなら、どうしてMSCIワールドインデックスをベンチマークにしないのかという疑問を持つことです。

もしもどうしてもダイワFEグローバル・バリュー(為替ヘッジなし)を購入したい欲望にかられた場合は、今後配当込みのMSCIワールドインデックスと運用成績を比べた上で、それに勝利していたら多少は考えても良いでしょう。

ファンドが用意しているMSCIワールドインデックスには、毎年2%前後にもなる配当が抜け落ちています。また、ファンドのコストも約2%も発生します。つまり、合計で毎年4%も、バックデータには誤魔化しが有る事がハッキリしています

この時点で本ファンドは、買うに値しませんよね。過去35年間にわたり4%もの差異があるとしたら、合計で140%分もの誤魔化しの有るグラフだという事です。

実際に同じ「バリュー株ファンド」に投資しているファンドのリアルな凋落ぶり

上で書いたことがほとんど事実だという事を証明するような、都合の良いファンドがありますので、実際にその運用成績をお見せしましょう。ファンド名は、日興レジェンド・イーグル・ファンドです。

ダイワFEグローバル・バリュー(為替ヘッジなし)と全く同じ、ファースト・イーグル・グローバル・バリュー・マスター・ファンドに投資する事で、とんでもない運用成績をあげられるかのような、まさにほとんど同じような販売資料で客を釣っていたファンドです。

ファースト・イーグルの既存バリューファンドに対してほぼ100%そのまま投資しているにもかかわらず、なんと直近3年のリアルな運用成績は、MSCIワールドインデックスをはるかに下回る、酷い成績しか出せていません

日興レジェンド・イーグル・ファンドとMSCIワールドインデックスとの比較
(オレンジ線と赤線はほとんど重なっているので、オレンジ色が見えていないように見えます)


レジェンド「=伝説のファンドに投資します!」と言ってみたところで、しょせんこんなもんだという事です。ダイワFEグローバル・バリュー(為替ヘッジなし)の将来も、上記同様の運用成績に落ちぶれることが、容易に想像できます

投資する商品をETFに変更するだけで、コストも運用成績も改善される

キナ臭いというのか香ばしいというのか、そんなファンドに手を出さずに、だったら最初からMSCIワールド指数に連動するETFに投資した方が、コストも劇的に下がって、確実に好成績を出せます。

本ファンドの運用期間は10年間との事なので、運用が終わるタイミングで、超低コストのETFと、運用結果を比較してみて頂きたいですね。おそらくETFの方が成績は良いはずですから。

カテゴリ ETFなどの名称 購入手数料 信託報酬
高コスト投資信託 ダイワFEグローバル・バリュー(為替ヘッジなし) 3.24% 1.993%
低コストのETF UBS ETF 先進国株(MSCIワールド) 0.0525% ※ 0.324%
(数字は税込みです)
※:SBI証券で、100万円投資時の手数料525円換算の手数料率です。


もう、上記のコストを見た時点で、洗練された投資家なら、ダイワFEグローバル・バリュー(為替ヘッジなし)などにはとても投資する気が起きないと思いますが、実際にどれほど不利な戦いを強いられるのか、具体的な金額、コスト差で表してみましょう。


●300万円投資の時のコスト差
ファンド 5年間保有のトータルコスト 10年間保有のトータルコスト
ダイワFEグローバル・バリュー 39万6150円 69万5100円
UBS ETF 先進国株(MSCIワールド) 4万9125円 9万7725円
ETFとのコスト差 34万7025円 59万7375円


●500万円投資の時のコスト差
ファンド 5年間保有のトータルコスト 10年間保有のトータルコスト
ダイワFEグローバル・バリュー 66万250円 115万8500円
UBS ETF 先進国株(MSCIワールド) 8万1525円 16万2525円
ETFとのコスト差 57万8725円 99万5975円


500万円を投資すると、10年間で100万円のコスト差になります。大和証券の営業マンは、UBS ETF 先進国株(MSCIワールド)のような低コストの商品の事を教えてくれましたか?

もちろん、絶対に教えないでしょう。なぜなら教えてしまうと、大和証券はこのコスト差の100万円を懐に入れることができなくなるからです。

将来の運用成績のように、どうなるか予測が付かないものに、かような大金を費やしてはなりません。悪いことは言いませんから、SBI証券あたりで、シンプルかつ超低コストのETFを購入される事をおススメします。




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