ダイワ・ダイナミック・インド株ファンドは高コストながら参考指数を下回る低成績

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ダイワ・ダイナミック・インド株ファンド・・・高コストで運用成績が悪いファンド

中国に次いで人口が多い国と言えば、インドですよね。確かに人口が増える国の経済は高成長を続けますし、低成長が続く日本に投資するよりも、儲かる気がしてきますよね!

ダイワ・ダイナミック・インド株ファンド


しかし、「なんとなく大儲けできそうだな」と思うのは、それこそ金融機関の思う壺。対面で営業マンの言葉巧みな話術にかかると、ダイワ・ダイナミック・インド株ファンドが「お宝ファンド」に見えてしまう事でしょう。

ここではそのダイワ・ダイナミック・インド株ファンドの中身をチェックして、果たして本当に個人投資家にとってメリットがあるものなのかどうか、考えてみたいと思います。

(2016年7月15日公開)

 

ダイワ・ダイナミック・インド株ファンドの基本的情報

購入手数料:最大3.24%(税込)
信託報酬年1.8144%(税込)
信託財産留保額: なし
決算日:年2回(毎年6・12月16日)
・信託期間:無期限(設定日:平成19年12月26日)
純資産総額:143億円(2016年7月時点)
運用会社:大和証券投資信託委託株式会社


手数料と信託報酬で、5%以上もの手数料を取られるのは、猛烈に高コストです。信託期限が無期限なので、例えば10年もこのファンドを保有していたとしたら、元本の20%以上をコストで持っていかれます。投資家にとって、非常に不利な状況で運用しなくてはなりません。

上位10銘柄で全体の4割を占めるので、少数の企業のリスクを引き受ける形になる

ダイワ・ダイナミック・インド株ファンドは、インド経済の発展に関連する、インドの株式に投資します。新興国をセールスする際には、かならず下記のような、実質GDPの成長率などを前面に持ち出してきますね。成長する国に投資すれば、儲かる可能性が高いと熱く語ってくるはずです。「低成長の日本よりも、はるかに将来(の株価)が期待できます」と言って。

インドの実質GDP成長率の推移


高成長を続けるインドの中でも、インド経済の発展に必要な設備やエネルギーを供給する企業や、消費拡大に関連する企業の中から、投資する企業を選定します。最終的に70銘柄ほどに資金を投じ、主としてインドの金融、一般消費財サービス、資本財サービスに集中投資する形になります。

ダイワ・ダイナミック・インド株ファンドのポートフォリオ


ちなみに70銘柄近くに分散投資をすると言っても、組入上位の10銘柄で全体の4割を占めるので、少数の企業の影響をかなり受ける事になりますね。

インドは外国人が気楽に投資できる環境にはないので、インドへの投資は例えば先進諸国と違って、このように個別企業のリスクをかなり引き受ける事になる点は、頭に入れておく必要があります。

ダイワ・ダイナミック・インド株ファンドの組み入れ上位10銘柄

運用目標の参考指数にボロ負けしている点で、投資価値は無し

当ファンドは参考指数として、MSCIインド指数(配当込み、円換算)を提示しています。アクティブファンドなので、最低限、運用目標となる参考指数に運用成績で勝利していただかないと、非常に高いコストをかける意味がありません。

アクティブファンドの存在価値は、ベンチマークや参考指数に運用成績で勝利しているかいないかの1点のみと言って過言ではありません。ダイワ・ダイナミック・インド株ファンドの場合、参考指数に大きく負けており、全く投資する価値が無いと言えます

ダイワ・ダイナミック・インド株ファンドとMSCIインド指数との比較

投資する商品をETFに変更するだけで、コストも運用成績も改善される

前述したように、ダイワ・ダイナミック・インド株ファンドは超高コストなだけでなくて、参考指数にすらパフォーマンスで負けている投資信託です。

そもそもインドに投資をしたいのであれば、そんなコストはかける必要は無くて、下記にご紹介するような低コストの国内ETFや海外ETFを利用すれば良いだけです。

カテゴリ ETFなどの名称 購入手数料 信託報酬
高コスト投資信託 ダイワ・ダイナミック・インド株ファンド 3.24% 1.8144%
低コストのETF NEXT FUNDSインド株式指数・CNX Nifty連動型上場投信(国内ETFです) 0.0525% ※1 1.026%
上場インデックスファンドCNX Nifty先物(インド株式) (国内ETFです) 0.0525% ※1 0.594%
iシェアーズ S&P BSE SENSEX インディア・インデックスETF(海外ETFです) 0.234% ※2 1.0692%
(数字は税込みです)
※1:SBI証券で、100万円投資時の手数料525円換算の手数料率です。
※2:マネックス証券で、100万投資時の手数料2340円換算の手数料率です。


国内ETFの方がコスト面で有利ですし、パフォーマンスの面から見ても当ファンドに圧倒的に勝利しているNEXT FUNDSインド株式指数・CNX Nifty連動型上場投信あたりに代替すれば十分でしょう。

NEXT FUNDSインド株式指数・CNX Nifty連動型上場投信とダイワ・ダイナミック・インド株ファンドの基準価額の比較


なお本来、NEXT FUNDSインド株式指数・CNX Nifty連動型上場投信のベンチマークは「インドルピーベースのCNX Nifty指数を日本円換算した株価指数」ですから、ダイワ・ダイナミック・インド株ファンドとは比較対象ではありません。

ここではあくまでもインド1国に投資をして、なおかつコスト面なども考慮したうえで、ご紹介したETFが代替するにふさわしいだろうという考えのもとで、比較しています。

大きな金額で長期間の投資をすると、大きなコスト差が発生する

さて再びコストの話しに戻ります。高コストの投資信託を低コストのETFに変更するだけで、投資家はいったいどれほどの金銭的なメリットが生じるか、下記にまとめました。


●300万円投資の時のコスト差
ファンド 5年間保有のトータルコスト 10年間保有のトータルコスト
ダイワ・ダイナミック・インド株ファンド 36万9,360円 64万1,520円
NEXT FUNDSインド株式指数・CNX Nifty連動型上場投信 15万4,425円 30万8,325円
ETFとのコスト差 21万4,935円 33万3,195円


●500万円投資の時のコスト差
ファンド 5年間保有のトータルコスト 10年間保有のトータルコスト
ダイワ・ダイナミック・インド株ファンド 61万5,600円 106万9,200円
NEXT FUNDSインド株式指数・CNX Nifty連動型上場投信 25万7,025円 51万3,525円
ETFとのコスト差 35万8,575円 55万5,675円


仮に500万円の投資資金で運用した場合、10年間の長期投資でコストが55万円も節約できる訳です。この55万円分、投資家の運用成績が確実に向上する訳で、低コストのものをセレクトするのが大切な理由がよく分かると思います。

ただし低コストのETFと言っても、信託報酬が1%もかかるのも事実で、これでもまだ相当に高いと感じます。ここまでコストをかけてまで、インド単独に投資をすべきか、考える必要はあります。

新興国への投資ならば、今ではより低コストのiシェアーズ エマージング株ETF (MSCIエマージングIMI)(税抜き信託報酬0.16%)があります。投資の基本は分散投資です。インドに投資をしたい場合でも、大金を突っ込まないように注意してください。





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