高コスト低リターン、買ってはいけないキャピタル世界株式ファンド

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キャピタル世界株式ファンド・・・人気はあるが、決して買ってはいけない投資信託

数々のファンド賞を受賞、多くの投資のプロが銘柄分析して厳選された世界の株式に投資する。・・・こう言われたら、何も知らない一般人は目を輝かせて「お宝銘柄を紹介して頂いた!」と思う事でしょう。

キャピタル世界株式ファンドの評判


しかし、このキャピタル世界株式ファンドは評価できません。なんだか素晴らしいファンドだと思っているかもしれませんが、まるで逆です。どのように逆なのか、ここでお見せしたいと思います。

(2016年8月16日公開)

 

キャピタル世界株式ファンドの基本的情報

購入手数料:最大3.24%(税込)
  販売会社は野村証券SBI証券楽天証券、みずほ証券、三菱UFJ信託銀行など

信託報酬年1.8132%(税込)
信託財産留保額: なし
決算日:年1回(毎年8月20日)
・信託期間:無期限(設定日:2007年10月29日)
純資産総額:92億円(2016年8月時点)
運用会社:キャピタル・インターナショナル株式会社


上記、購入時の手数料と信託報酬が、異様に高いです。このバカみたいに高い費用が一体どんな悪さをしでかすのか、後ほど記載します。

凄~くカッコつけておいて実は超情けない、まるでキムタクのようなファンド

キャピタル世界株式ファンドの主要な投資対象は、「多国籍に事業展開するマルチナショナル企業」 です。マルチナショナル企業なんて表現は初めて聞いたのですが、英訳をそのまま販売資料に掲載したのでしょうか・・・。

要は、世界的な大企業とか多国籍企業の事ですよね。分かりやすい言葉を使わずに、なんだか意味の分からない単語で説明するファンドが有ったら、それだけで要注意ですね。

もちろん、世界の株式に分散投資する事は、大賛成です。世界経済は過去、一貫して成長を続けており、世界の株式に投資する事で、その恩恵(株価の上昇)を得る事が可能だからです。


キャピタル世界株式ファンドの投資するマルチナショナル企業とは?


ところでこのキャピタル世界株式ファンド、ファンドオブファンズ形式で、投資資金のほぼ全てを、ギャピタルグループ・ニューパースペクティブ・ファンドに投資する形になります。で、そのファンドの過去の運用成績が凄いと豪語しています。

40年を超える実績が掲載されていて、世界株式の一般的なベンチマークであるMSCIオールカントリー・ワールド・インデックスに、運用成績で勝っていると説明しています。

キャピタル世界株式ファンドの投資先ファンドの40年の運用実績


しかし、よくよく資料を見ると、端っこの方に小さい字で、「キャピタル・グループ・ニューパースペクティブ・ファンドと同一の運用手法を用いた運用戦略にかかる実績です」などと書いてあります。つまりこれは実際の数字ではなくて、あくまで計算結果である可能性が強いです。

さらに上記の数字は、ファンドのコストを一切無視して計算していますから、それを40年間考慮すると、結果は逆転するのではないでしょうか? 先日公開したダイワFEグローバル・バリュー(為替ヘッジなし)の評価記事同様、バックデータを見せられても、全く信用する事はできません。

そして、投資先ファンドではなくて、キャピタル世界株式ファンド自体は、なんとベンチマーク無しです。上記のように自信があるなら、なぜ運用目標をはっきりさせないのか謎です。「ははん、これは運用目標を示せない大人の事情があるな・・・」という事に勘づきます。

という事で、キャピタル世界株式ファンドとMSCIオールカントリー・ワールド・インデックスを勝手に比較してみたのが下の図です。なんと過去3年で、指数を10%も下回る大惨敗をしています。どうりでベンチマークを示さずに、隠したがる訳です。

キャピタル世界株式ファンドと、参考指数のMSCIオールカントリー・ワールド・インデックスとの比較


キャピタル世界株式ファンドのようなアクティブ運用は、ベンチマークのような運用目標に勝たないと、全く意味がありませ。初年度に5%近いコスト(購入手数料+信託報酬)を支払って、毎年2%近い費用を継続的に取られるのに、世界の平均的な成績に負けるってのは、言い訳できません。

こんな情けないファンドは、買う必要はありません。カッコつけて目立っていても、1人じゃ何もできないキムタクみたいなファンドと言えます。ナンバーワンにもオンリーワンにもなれない、しょうもない投資信託です。

超低コストのインデックスファンドを買えば、キャピタル世界株式ファンドに勝てる

では、ヘボイ成績でコストが高い(こういうのを世の中では「ボッタクリ」と呼びます)キャピタル世界株式ファンドの代替になる投資信託をご紹介します。

運用実績のあるものとしては、MSCIオールカントリー・ワールド・インデックスをきちんとベンチマークとしている、eMAXIS 全世界株式インデックス(税抜き信託報酬0.6%)、さらには税抜き信託報酬が0.25%と、驚異の低コスト化を実現した三井住友・DC全海外株式インデックスファンドが登場しています。

これらのファンドは全世界の株式に幅広く分散投資しており、キムタク1人ではなくて複数人で芸能界に立ち向かうSMAPのようなファンドと言ってよいでしょう。

三井住友・DC全海外株式インデックスファンドなどは、信託報酬がキャピタル世界株式ファンドのわずか7分の1ですからね、しかも購入時の手数料はゼロです。これでコンスタントにキャピタル世界株式ファンドに勝利するのですから、話しになりません。

キャピタル世界株式ファンドと低コストのインデックスファンドとの比較


上記のファンドにもしも500万円投資した場合、10年間で、キャピタル世界株式ファンドに投資するよりもコストの差だけで約100万円もの差が付きます。信じられないかもしれませんが、これが事実なのです。実に大金です。

キャピタル世界株式ファンドがいくら頑張っても運用成績がヘボイのは、実はコストの分、リターンが落ちているからです。本来ならばそのリターンはあなたのものになるはずなのが、全て金融機関の手に落ちている訳ですね。

そんな下らないファンドなど、決して買ってはなりません。上記で2つ示した超低コストのインデックスファンドは、SBI証券楽天証券などで購入できますので、だんぜん、そちらの方が良いです。

なお、ETFであれば、iシェアーズ MSCI ACWI ETFが検討対象になります。信託報酬も0.34%と、低コストです。ただし海外ETFになり、米国の株式市場での買い付けとなります。コスト面や手間を考えた場合、今回は三井住友・DC全海外株式インデックスファンドが良いと思います。




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