ブラックロック・インド株ファンドのコストは目に見えて高く、運用成績は目に見えて悪い

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ブラックロック・インド株ファンドの評価

インドの株式に投資をするブラックロック・インド株ファンドは、もう10年にもなる古いファンドなのですが、最近、またぞろ売れてきているようなので、コストを中心に中身を見てみることにしました。

ブラックロック・インド株ファンド


確かに人口や成長性を考えると、うっかり気を抜くとつい魅力的に映って、資金を投入したくなります。ですが少し冷静になって、商品を再チェックしてみる事が非常に重要です。人気のある金融商品は基本的に高コストですから、投資価値が本当にあるのか、そこをしっかりと見極めましょう。

(2015年6月18日公開)

 

ブラックロック・インド株ファンドの基本的情報

購入手数料:3.24%(税込み)
信託報酬年率2.16%(税込み)
信託財産留保額: 0.3%
運用期間:平成32年12月10日(設定日:平成17年12月13日)
決算日:年1回(毎年12月10日)
純資産総額:242億円(2015年5月時点)
運用会社:ブラックロック・ジャパン株式会社

信託報酬2%越えって、ヒマラヤ山脈並みに高いですね。。。

運用成績が全然ダメなのだが、カモになる人はそこに気が付かない

ブラックロック・インド株ファンドは、高成長が期待されるインド株式に投資できる投資信託です。販売資料を見ると、アジアの中で日本・中国・香港に次ぐ規模を誇る上に、銘柄数も断トツの1位。なんとなーく、儲かりそうな香りが漂ってくるあたりが、金融機関側のお話の上手さを想像させます

ブラックロック・インド株ファンドの販売用資料から


しかし、儲かりそうだからと言ってファンドの運用が上手なのかというと、それらは全く関係が有りません。事実、ブラックロック・インド株ファンドの運用は、超絶に下手です

ブラックロック・インド株ファンドは、運用目標として、参考指数を「S&P IFCエマージング・マーケッツ・インべスタブル・インディア(円換算ベース)」に設定しています。

これを上回るリターンを上げて初めて、この投資信託は「良いファンドだ」と言えるのですけれど、実際の成績は下記の通り、極めて下手くそな運用をしています。緑色の運用目標を、ほとんど常に下回る最悪の投資信託です。

ブラックロック・インド株ファンドの参考指数と運用成績の差


ブラックロック・インド株ファンドのパフォーマンス


というか、設定来から比較してみると、なんと▲57%もの負けっぷりです。呆れるくらいの高コストをかけてこの投資信託を購入し、そして結果にも呆れるという、投資家にとっては己の運命を呪いたくなるような、二重の意味で悲しいファンドです。

ETFに代替えすることで、あなたの手元には、はるかに多額の富が残る

コストの高い投資信託は、金融機関が最終的に得をする商品です。(事実、上記のように超ヘボい運用をされても、信託報酬はキッチリと全額取られますからね)

このような問題を解決するために、市場平均に連動するタイプのETFが有効な訳です。コスト、何かの間違いじゃないかというほど、安いです。そしてその差額分が、あなたのお財布に残ります。

例えばインドへの投資を試みたいのであれば、NEXT FUNDS インド株式指数・CNX Nifty連動型上場投信(1678)の検討をすれば良いでしょう。


カテゴリ ETFなどの名称 購入手数料 信託報酬
高コスト投信 ブラックロック・インド株ファンド 3.24% 2.16%
国内ETF NEXT FUNDS インド株式指数・CNX Nifty連動型上場投信(1678) 0.0525%※ 1.026%
(数字は税込みです)※SBI証券で100万円投資時の手数料525円換算の手数料率です。


上記のように利率だけの表示では、具体的なコストがピンとこない人もいるかもしれません。なので参考までに、保有期間や投資金額別のコスト差を、確認してみましょう。


●100万円投資の時のコスト差
ファンド名 5年間保有のトータルコスト 10年間保有のトータルコスト
ブラックロック・インド株ファンド 14万400円 24万8,400円
NEXT FUNDS インド株式指数・CNX Nifty連動型上場投信 5万1,825円 10万3,125円
ETFとのコスト差 8万8,575円 14万5,275円


●300万円投資の時のコスト差
ファンド名 5年間保有のトータルコスト 10年間保有のトータルコスト
ブラックロック・インド株ファンド 42万1,200円 74万5,200円
NEXT FUNDS インド株式指数・CNX Nifty連動型上場投信 15万4,894円 30万8,794円
ETFとのコスト差 26万6,306円 43万6,406円


●500万円投資の時のコスト差
ファンド名 5年間保有のトータルコスト 10年間保有のトータルコスト
ブラックロック・インド株ファンド 70万2,000円 124万2,000円
NEXT FUNDS インド株式指数・CNX Nifty連動型上場投信 25万7,494円 51万3,994円
ETFとのコスト差 44万4,506円 72万8,006円


どうでしょうか? 国内ETFを利用するだけで、コスト面からも非常に大きなメリットがあります。500万円の資金を10年間預けて、その差が72万円も違ってくるのですが、この利益差を許せますかね?

何も考えず投資信託を購入すると、このようなコストを無意識に支払ってしまうのです。というか70万円とか、まるでオレオレ詐欺に騙されたかのような、多額の金額ですね!


ブラックロック・インド株ファンドとETFの比較


なお上記はベンチマーク(あるいは参考指数)が異なるのですが、ブラックロック・インド株ファンドとNEXT FUNDS インド株式指数・CNX Nifty連動型上場投信のリターンを、長期で比較したものです。

3年ではブラックロック・インド株ファンドが勝利していますが、実は5年で見ると逆になるのです。つまり、5年程度で見るとどちらも同じような成績になるという事で、だったらあなたの懐から出ていく多大なコストを抑えてやれば、その分あなたは「利益が増える」という事になります




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