長期分散投資におけるETFの購入タイミング

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ETFの購入タイミングや、分配金再投資などについて

ここでは、ETFや投資について、お気軽に質問できます。投資初心者の方~中級程度の方を対象とさせていただきまして、ご質問をお受けいたします。

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頂いたご質問

2015年8月:投資家 にいたんさま(性別、年代不明)

はじめまして。いつも拝見し、勉強させて頂いております。このようなサイトを作って頂きまして、ありがとうございます。

私は今国内外ETFに挑戦しようと勉強しており、カブドットコム証券にてフリーETFを利用し、まずは、国内ETFを購入すると決めました。しかし、購入画面で色々チェック項目があり、いまいちどのように購入すればいいかわかりません。

ETFの購入タイミング


執行条件、特殊条件、決算方法など、どのようにすればよいのか、ヘルプやネットなどでも調べたのですが、結局分からず仕舞いで購入に至ることができません。よかったら、教えて頂きたいと思い、連絡致しました。

また分配金の再投資のやり方もよくわからないため、こちらもよかったら教えて頂きたいです。投資スタイルは国際分散投資です。お忙しいところ、申し訳ございません。よろしくお願い致します。

 

国際分散投資では、売買タイミング(購入タイミング)は一切、読みません

●まず、投資スタイルによって使う部分と使わない部分があります


投資家にいたん様、当サイトにご質問いただきまして、ありがとうございます。国内外のETFを購入される予定との事で、ぜひ応援したい感じです。

さて、投資信託は1日に1回、売却か購入かを考えるだけですけれども、ETFを含めて個別株は、購入するにしても、どのタイミングで購入したいのかを細かく指定することが可能です。(売却も同様)

なぜこのような事になるのかというと、投資信託にはデイトレードやスイングトレードなど、機械的なトレード(短期売買)はできませんが、株式投資ではそういった売買の仕方のほうがむしろ主流であり、細かい指定ができないという事自体が、あり得ないことなんですね。

下記が、カブドットコム証券の、スマホで売買する時の注文画面です。当然ながらここにも、売買の時の執行条件を様々に入力することができるようになっています。

カブドットコム証券・スマホでの株の売買画面


しかし、ここで考えるべき点があります。それは投資家にいたん様の、売買スタイルです。もしも投資家にいたん様がETFを使って、私の妻のように短期トレードをやりたいのであれば、上記の②の青枠の部分を細かく入力してから購入することになる可能性が高いです。

ところが、株の短期トレードほど「言うは易く行うは難し」の典型的な事例は無く、もしも本当にそれをやりたいのであれば、上記のような簡単な自動売買の取引画面でトレードをするなんてことは、ほぼ考えにくいです。

そういうトレーダーの方々は、売買タイミングをしっかりと見定めるために、高機能のトレードツールをダウンロードして、チャートを分析しながらタイミングを計るのです。カブドットコム証券でいうと、「KABU STATION」というツールを導入しないと、話にならない状態になります。

なお、株式トレードの世界では、多くの人がハイパーSBIか楽天マーケットスピードを使っているようです。リンクを張ったページをご覧になって、「とてもやってられない」とお感じになったとしたら、それは正しい直観の可能性が高いです。お止めになったほうがよろしいと思います。

参考までに私の妻は短期トレードが大好きなのですが、継続的に勝てないため、今は外貨FXのテクニカル面で勉強中です。短期売買が上手くいくかどうかは、最終的には個人個人の「芸術的」とも感じられるほどの才能があるか無いかにかかっています。

数十万円かけて勉強をして、さんざん努力しても、勝てるとは限らない世界ですので、家庭や仕事を犠牲にしたくない方は、一切近寄らないほうが良いのではないかと考えます。

と、少々話しが脱線しましたが、要は青枠②の部分は、テクニカルトレードをやる人以外は、知っていても全く無意味な部分です。細かく用語の説明をしても、意味が無いのですから、ここでは省略させてください。


●長期投資家が使うのは、赤枠1の部分だけ


さて投資家にいたん様の投資スタイルは、国際分散投資です。この場合に利用する部分は、赤枠の機能だけです。ほとんどのケースにおいては、成り行き注文を出して、瞬時に執行されてETFを購入することになりますね。

この時、「今の値段で購入しても良いのか?」と考えると、ひたすら購入タイミングが気になりだして、どんどんと思考が短期トレードの方向に傾いてきますので、注意してください。

国際分散投資のキホンは、当サイトの姉妹サイトのノーロード投資信託ガイドでも説明している通り、インデックス投資になります。インデックス投資は、一切の購入タイミングから解き放たれた投資方法ですので、「今買っても良いのか?」という考え方自体が、間違いの元となります

ノーロード投資信託サイトでも事あるごとに申しておりますのは、たとえ今この瞬間の購入価格が高いような気がしたとしても、インデックス投資の投資スパン、数年とか10年単位で見た場合には、毎月の値動きなどはほんのわずかなブレにしかすぎないという事です。

購入タイミングを図らないように売買
(イメージ画像です)


そうだとしたら、余裕資金が貯まった場合には、余分な事は考えずに、淡々と購入して、その後はその価格が上がっても下がっても意に介さず、バイアンドホールドを貫く事です。投資結果は購入タイミングではなくて、アセットアロケーションによって決まるのですから。

なお、レアケースとして、指値注文を活用することはあるでしょう。たとえば「8月中にETFを購入する」と決まっている場合、月内にできるだけ有利な条件、つまり今より安くなった時に買えればいいなと考えた時に、あらかじめ指値を出しておいて、いつの間にかその指値で注文が執行されていた、というケースならば利用価値が有ります。

その逆にリバランスの際に、当月内でできるだけ高い価格で売りたいと思ったときにも、指値注文を出しておいて、そのうち刺さったらラッキー程度に考えるのです。

もちろん狙った価格からドンドン逆の方向に値が動いて、全く売買できないこともあります。そうなった場合は当初の思惑から外れていても、月末にはしっかりと売買を終わらせる気持ちが無いと、このような指値注文も出すべきではありません。



●ETF自体で、分配金の再投資はできないが、お金を寝かせておくのはもったいない


ETFの分配金の再投資についてです。分配金は、再投資できません。分配金が出た場合は、証券口座にその資金を置いておいて、資金が貯まったのちに、ETFを買い増す形になります。

しかしこれだと、証券口座に資金を寝かせておく事にほかなりません。これはETFを使った投資の欠点であり、やむを得ない部分と言えます。

ですが資金を寝かせるのはもったいないので、再投資にこだわるのであれば、この分配金を使って、同じベンチマークの低コストのインデックスファンドを買い付けるという手があります

分配金が出るたびにインデックスファンドを購入して、投資金額が一定金額に達してから、再び投資信託からETFにリレー投資を行えば、再投資しているのと実質的に変わりない事になります。

ただ、カブドットコム証券のフリーETFだと、最低取引数量程度で購入することも多いでしょうから、この場合は分配金額も微々たるもののはずです。

こういったケースでは、インデックスファンドを買い付けることも非現実的な金額になりますので、再びETFを最低取引単位で購入できるまで分配金を貯めて、それから再投資しましょう。




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