新興国株ETFのPBR、PERを見ると割安とは思えない

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新興国株ETFが割安なのか? PBRやPERは割安な数字とは思えない

ここでは、ETFや投資について、お気軽に質問できます。投資初心者の方~中級程度の方を対象とさせていただきまして、ご質問をお受けいたします。

今回、新興国ETFに関して、ご質問をいただきましたので、ここに掲載いたします。

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頂いたご質問

2015年2月:とい ぷーどるさま(性別、年代不明)

ETFのPERとPBRについてお伺いしたく、メールさせていただきます。

現在、経済記事などで、新興国株は割安といったことが書かれているのをよく見かけるのですが、iシェアーズMSCIエマージングマーケットETFの1月30日現在のPERは19.85倍、PBRは3.34です。

 

PERの平均が10から20、PBRは1倍割れで割安、ということ考慮すると、このETFは全く割安感がないのですが、ETFのこれらの指標は新興国全体を反映していないのでしょうか。どうぞよろしくお願いいたします。


難しい事を考えずに、世界に分散投資をした方が利益を得られる可能性が高まる(と、ファジーな回答)

●PBRの数字からすると、割安ではない??


とい ぷーどる様、ご質問有難うございます。当サイトの管理人(及びサポーター管理人)ともに、PBRやPERを利用したETFの売買は実施していないため、一般的な視点から回答させて頂きます。少々長いですが、何かの参考になればと思います。

まずはPBRからチェックして参りましょう。結論から言うと、一般的に言われるPBRの指標を見た場合には、確かに割安ではないと管理人も感じます。

日本証券業協会のウェブサイトで、PBRの詳細をチェックして下さい。PBRは株価と会社の純資産の関係を表す指標でありますから、PBR=1倍という事は、理屈上は会社自体が解散しても投資資金が戻って来る、投資に対するリスクが無いという事です。

ただし理論的に金銭的なリスクが無いように見えても、その後株価が上昇するかは別の話ですから、この指標だけで儲かるとは、判断出来ません。

個別株で、倒産するかもしれないような低位株を取引する人は、このPBRを気にしてチェックする方もいらっしゃいます。ですがETFの場合は銘柄の分散が効いているので、倒産リスクを考える必要がないため、PBRを気にする必要は無いと思います。

PBRが1倍割れするような事態は、相当な暴落が発生している状況ではないでしょうか? 参考に2008~2011年頃の日本株は、PBR的には割安の水準でしたね。ただしPBRが1倍近くだったにも関わらず、2008年頃から5年たった2013年にアベノミクスで株価大爆発が起きた訳ですから、PBRの数字だけでは全く判断できません。


(引用元:日興アセットマネジメント株式会社より)


●次に、PERも見てみると、やはり割安ではないような


同様にPERも、一般的には割安では無いと判断する事になります。こちらも、日本証券業協会のウェブサイトでPERの詳細をチェックして下さいね。PERは1株当たりの利益に対して、株価が何倍まで買われているのかを表した指標で、PERの値が10~20だから割安だと、簡単に判断をするような指標ではないです。

そもそも、同じ業種である同業他社の数値と比べて判断をするような、相対的な基準です。その上、会社の損益状況で数字が簡単に変わるため、市場全体の平均PERが正しい数値になっているのか、やや疑わしい部分もあります。

加えて言うと、「PERが低い=株価が低い」ため、本当は成長性が無いダメ株の可能性もある訳です。 一般的に、成長性が期待できそうな人気のある銘柄は、PERが高くなります。

PERで投資判断をする場合は、成長性が見込める銘柄が相場の悲壮感で叩き売られて株価が下がり、結果的に割安水準になったから買う、という形になるかと思います。

つまり対象のETFが割安な株価水準でも、あなたの中で成長が見込めると考える確かなストーリー(あるいは戦略)が無いと、単純にババを引く結果となる可能性が高まります。


●経済記事で単純に行動すると、金融機関のカモになる恐れが・・・


例えば、コチラの記事「新興国株式市場、2015年の展望」、色々と良さそうな事が多数記載されていますが 「2015年こそは、新興国株式は先進国株式を上回る株価パフォーマンスが期待できる可能性があると考えます。」とのコメントは、如何様にも作り出すことが可能です。

数年レベルでPER、PBRが低迷していますが、金融機関側からすると、これらを題材に悲観的にも楽観手的にも展望を作成する事が可能です。

この辺りの内部事情は、柾木利彦さんの投資セミナーの体験談記事中にも書いております。笑っちゃうような話ですので、くれぐれもそのようなアナリストや経済評論家の話しを鵜呑みにして投資しない事です。


●そもそもPBRやPERを元に投資をお勧めしないスタンスです


おそらくご質問の「割安」というのは、先進国株に比べると割安だ、という程度のものなのでしょうね。いかにも経済記事が書きそうな、というか書きやすそうな内容です。

繰り返しますが、ETFを利用する場合に、PBRやPERの指標を参考にするべきか、管理人はハッキリ申し上げて、よく分かりません。

過去に長期分散投資(インデックス投資)で利用した事はありますし、現在はスイングトレードに活用できないか、1年かけて勉強している最中です。PBRやPERを使っての投資経験が無いため、具体的なアドバイスをさせて頂くことが出来ない現状です。

もしも管理人がPBRやPERを用いた投資をするならば、個別株を対象にした上で、事前にかなりの調査(多数の銘柄を使って、過去を遡る)をしないと、怖くて利用できません。

自分自身が納得できない、理解できない投資はやらない事が、投資で成功する為の大原則だと考えます。もちろん、PBRやPERを活用して成果を出している(といってもそれだけを見るわけではないでしょうが)個人投資家はたくさんおられると思いますので、一度徹底的に、株式投資について勉強してみてはいかがでしょうか?

⇒参考:一般的な株式投資の代替えとしてのETF





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