グローバルETFオープンはやめよう!

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 グローバルETFオープンはやめよう!


 

「毎月分配型投資信託」をご存じでしょうか? 定年後何年もたって、いよいよ死期の近づいた人が投資するならいざ知らず、結構若い人も購入しているらしく、買う方も買う方だが薦める方はもってのほか、金融マンの良心はどうなっているのか!?とさえ感じてしまいます。下記、別サイトで毎月分配型投信についてコメントしていますので、まずはご覧になって下さい。

(⇒
毎月分配型投資信託は、本当にお得ですか!?

(⇒毎月分配型ファンドの面白い分類法とは?
(⇒悔しいが、グローバルソブリンオープン(グロソブ)は良い評価だ!

このような悪名高き「毎月分配型投資信託」を、投資の素人に販売しているのが、グロソブの運用を行っている、国際投信投資顧問です(まあ、グロソブが100%ダメという訳ではありませんが)。


さてこの国際投信投資顧問、08年9月より、とんでもないファンドをまたまた販売開始するというニュースが話題となっています。

そのファンドは、「グローバルETFオープン」。海外ETFの専門サイトとしては、こういったまやかしのような投資信託が出てくると、問題点を指摘せざるを得ません。

ハッキリ言って、こんなもん買うのは、お金をドブに捨てるようなものです(と、ここまで言うか?)。


グローバルETFオープンの概要

グローバルETFオープンの基本情報は次の通りです。

 ・各種ETFに投資するファンドオブファンズ
 ・購入手数料は、2.1%(税込み)

 ・実質的な信託報酬率 1.20%±0.05%(税込)程度

 ・新興国株式10%、インカム20%、先進国株式・国債30%、インフレ対応40%と分散投資
 ・外貨建資産の50%を為替ヘッジ
 ・分配金は年4回
 ・販売先:三菱UFJ証券、三菱東京UFJ銀行


組み入れ予定の各ETFは次の通りです(金融庁の有価証券届出書より転載)。ざっと目を通す程度で結構です。

投資比率 ETFの名称 各ETFの
信託報酬

新興国
株式

10% iシェアーズMSCIブラジル・インデックス・ファンド 0.74%
以内
iシェアーズMSCIイースタン・ヨーロッパ 10/40 0.74%
iシェアーズMSCIインディア 0.99%
iシェアーズFTSE/新華A50チャイナ・トラッカー 0.99%
iシェアーズMSCIメキシコ・インベスタブル・マーケット・インデックス・ファンド 0.59%
以内
iシェアーズMSCI南アフリカ・インデックス・ファンド 0.74%
以内
インカム 20% iシェアーズ・リーマン・クレジット・ボンド・ファンド 0.20%
iシェアーズ・ユーロ社債 0.20%
iシェアーズ・英ポンド建て社債 0.20%
iシェアーズJPモルガン・米ドル建てエマージング・マーケット債券ファンド 0.60%
iシェアーズS&Pグローバル公益事業セクター・インデックス・ファンド 0.48%
iシェアーズS&Pグローバル・インフラストラクチャー・ファンド 0.48%
先進国
株式
・国債
30% iシェアーズMSCI EAFEインデックス・ファンド 0.35%
以内
iシェアーズMSCI北米 0.40%
iシェアーズ・リーマン1−3年米国国債ファンド 0.15%
iシェアーズ・リーマン3−7年米国国債ファンド 0.15%
iシェアーズ・リーマン7−10年米国国債ファンド 0.15%
iシェアーズ・ユーロ1−3年国債ファンド 0.20%
iシェアーズ・ユーロ3−5年国債ファンド 0.20%
iシェアーズ・ユーロ7−10年国債ファンド 0.20%
iシェアーズFTSE英国オール・ストック・ギルト債 0.20%
インフレ 40% iシェアーズ・リーマンTIPS債券ファンド 0.20%
iシェアーズ・ユーロ・インフレ連動債 0.25%
iシェアーズ・英ポンド建てインデックス・リンク・ギルト債 0.25%
iシェアーズDJ AIGコモディティ・スワップ 1.00%
以内

もともと信託報酬の安い海外ETFに幅広く手を出して(これを国際投信投資顧問では、「世界50カ国以上に分散投資」と表現)、加工する事で、投資家に加工賃込みの金融商品を売りつける魂胆です。

グローバルバランスファンドとでも言えるかも知れませんが、そもそもETF自体がバランスファンドであり、しかもiシェアーズS&Pグローバル100インデックスファンドとか、iシェアーズMSCI コクサイ インデックスファンドを購入すれば、株式だけですが、少なくとも世界中に分散投資ができてしまいます。

この投資信託は、頼んでもいないのに親切を装って、善良なる市民から知らないうちに、しかも騙されたと気づかない程度の「適度なお金」を掠め取るような、たちの悪いファンドです。



グローバルETFオープンと、類似する海外ETFをチェック

では、グローバルETFオープンを保有したのに近い運用成果を期待できる海外ETFを自分で何本か保有した場合と、グローバルETFオープンにコロッと騙されて投資しちゃった場合のコストを比較してみましょう。

投資する海外ETFは、ここでは次の通りとします。(便宜上、「
マトモなグローバルETFオープン」と名付ける事にします)

インカムの部分が少々不足気味ですが、全体的に、シンプルにまとめる事ができました。特に信託報酬を見て下さい。グローバルETFオープンも、ゴチャゴチャと色んなETFを混ぜこぜにしている割には安く抑えていますが、それでも、圧倒的に下記の表の方が、コストが安くなるのが分かります。 

投資比率 ETFの名称 各ETFの
信託報酬

新興国
株式

10% iシェアーズMSCIエマージングマーケットインデックスファンド 0.74%
インカム 20% iシェアーズリーマン・クレジット・ボンド・ファンド 0.20%
iシェアーズS&P グローバル資本財セクターインデックス・ファンド 0.48%
先進国
株式
・国債
30% iシェアーズMSCI コクサイ インデックスファンド 0.25%
TOPIX連動型上場投資信託 0.12%
iシェアーズ リーマン債券総合ファンド 0.24%
インフレ 40% iシェアーズ リーマン物価連動型(TIPS)債券ファンド 0.20%
リクソー(Lyxor) ETF コモディティーズ CRB 0.35%

それと、第一グローバルETFオープンのように世界各国に分散投資したいのであれば、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドでも購入すれば、これだけで新興国も含めた世界30カ国に分散投資できますし、株と債券の比率も半々で、なおかつ信託報酬が0.77%です。

どうしてもコモディティを入れたければ、上記に表の「インフレ」の部分に記載したETFを若干分、購入すれば完璧なポートフォリオが完成します。

(⇒
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの評価・解説
(⇒セゾン投信にコモディティファンドを組み入れたい!



グローバルETFオープンと、類似する海外ETFのコスト比較

では、グローバルETFオープン、及び上記で探した、マトモなグローバルETFオープンのコスト比較をしてみます。管理人選定の各ETFを個別に記述すると見にくくなってしまうので、それぞれのETFのコストを合算したもので、シンプルにまとめてみました。信託報酬は、あくまで上記の表で見比べて下さい。

 

保有コストの比較

それぞれのファンドに、300万円投資し、5年間、10年間、30年間保有した場合の保有コストを、算出してみました。ETFを購入する際の為替手数料、分配金、および投資信託解約時の信託財産留保額は含みません。購入時と売却時のコストも、含めた数値となっています。

ちなみに、50万円購入時の金額も比較しようと思いましたが、ETFがそれぞれ最低購入金額に満たなくなるので、300万円のみの比較としました。

ETFは、楽天証券を利用した時の手数料となっています。

ファンド名称 5年 10年 30年
マトモなグローバルETFオープン 91994円 138944円 326744円
グローバルETFオープン 243000円 423000円 1143000円

見ていただくとお分かりの通り、グローバルETFオープンを300万円購入して30年保有した際の経費のトータルは114万円に上ります。 それに対し、各ETFの個別購入ではでは32万円、
その差は82万円にもなります。   

グローバルETFオープンマトモなグローバルETFオープンで、値動きに大きな差が無いとすると、ETFを知らない人は、それだけで80万円以上も損する事になるのです。一番おいしい思いをするのは、これを販売する側ですね。


 

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