グローバルETFオープンなんぞを使わず、もっと別の投資をしていたらどうなっていたか

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「グローバルETFオープン」なんぞに投資していたら、以下に酷い目に合ったかを証明

毎月分配型投資信託」をご存じでしょうか? 定年後何年もたって、いよいよ死期の近づいた人が投資するならいざ知らず、結構若い人も購入しているらしく、買う方も買う方だが薦める方はもってのほか、金融マンの良心はどうなっているのか!?とさえ感じてしまいます。

下記、別サイトで毎月分配型投信についてコメントしていますので、まずはご覧になって下さい。

⇒関連サイト:投資信託の分配金に騙されるな


このような悪名高き「毎月分配型投資信託」を、投資の素人に販売しているのが、国際投信投資顧問です。この運用会社が販売している「グローバルETFオープン」。

海外ETFの専門サイトとしては、こういったまやかしのような投資信託が出てくると、問題点を指摘せざるを得ません。 ハッキリ言って、こんなもん買うのは、お金をドブに捨てるようなものです(と、ここまで言うか?)。

 

グローバルETFオープンの概要

種類:各種ETFに投資するファンドオブファンズ
購入手数料:2.16%(税込み)
信託報酬:年率1.224%±0.05%程度(税込み)
分配金の取扱: 年6回(毎年1・3・5・7・9・11月)
販売先SBI証券カブドットコム証券楽天証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行

この投資信託が組み入れているETFの一覧と、それぞれの投資比率、分かるものに関してはコスト(信託報酬)もを一覧で表してみたのが、下記の図になります。

もともと信託報酬の安い海外ETFに幅広く手を出して(これを国際投信投資顧問では、「世界50カ国以上に分散投資」と表現)、加工する事で、投資家に加工賃込みの金融商品を売りつける魂胆です。

投資先 投資
比率
組み入れているETFの名称 コスト
新興国株式 10% iシェアーズ MSCI ブラジル・キャップト ETF 0.61%
iシェアーズ MSCI 東欧キャップトUCITS ETF 0.74%
iシェアーズ MSCI インディア・インデックス ETF 0.99%
iシェアーズ FTSE 中国A50インデックス ETF 0.99%
iシェアーズ MSCI メキシコ・キャップト ETF 0.5%
iシェアーズ MSCI 南アフリカETF 0.61%
インカム 20% iシェアーズ・コア 米国クレジット債券 ETF 0.15%
iシェアーズ ユーロ建て社債(大型) 0.2%
iシェアーズ・コア 英ポンド建て社債UCITS ETF 不明
iシェアーズ J.P.モルガン・米ドル建てエマージング・マーケット債券ETF 0.6%
iシェアーズ グローバル公益事業ETF 0.48%
iシェアーズ グローバル・インフラETF 0.48%
iシェアーズ ディベロップト・マーケット・プロパティ・イールドUCITS ETF 不明
先進国株式・国債 30% iシェアーズ MSCI EAFE ETF 0.34%
iシェアーズ MSCI 北米 UCITS ETF 0.4%
iシェアーズ 米国国債 1-3年 ETF 0.15%
iシェアーズ 米国国債 3-7年 ETF 不明
iシェアーズ 米国国債 7-10年 ETF 0.15%
iシェアーズ ユーロ国債 1-3年 UCITS ETF 不明
iシェアーズ ユーロ国債 3-5年 UCITS ETF 不明
iシェアーズ ユーロ国債 7-10年 UCITS ETF 不明
iシェアーズ・コア 英国ギルト債 UCITS ETF 不明
インフレ
対応
40% iシェアーズ 米国物価連動国債 ETF 0.2%
iシェアーズ ユーロ建て物価連動 国債 UCITS ETF 0.25%
iシェアーズ 英ポンド建てインデックス・リンク・ギルト債 UCITS ETF 不明
iシェアーズ ディバーシファイド・コモディティ・スワップ UCITS ETF 不明


グローバルバランスファンドとでも言えるかも知れませんが、そもそもETF自体がバランスファンドであり、しかもバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)とか、iシェアーズ MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス・ファンド(ACWI)を購入すれば、株式だけですが、少なくとも世界中に分散投資ができてしまいます。

この投資信託は、頼んでもいないのに親切を装って、善良なる市民から知らないうちに、しかも騙されたと気づかない程度の「適度なお金」を掠め取るような、たちの悪いファンドです。

グローバルETFオープンと、類似する海外ETFをチェック

では、グローバルETFオープンを保有したのに近い運用成果を期待できる海外ETFを、自分で何本か保有した場合と、グローバルETFオープンにコロッと騙されて投資しちゃった場合のコストを比較してみましょう。

投資する海外ETFは、ここでは次の通りとします。(便宜上、「マトモなグローバルETFオープン」と名付ける事にします) インカムの部分が少々不足気味ですが、全体的に、シンプルにまとめる事ができました。

特に信託報酬を見て下さい。グローバルETFオープンも、ゴチャゴチャと色んなETFを混ぜこぜにしている割には安く抑えていますが、それでも、圧倒的に下記の表の方が、コストが安くなるのが分かります。

投資先 投資比率 組み入れてるETFの名称 コスト
新興国株式 10% iシェアーズ MSCIエマージング・マーケットETF 0.68%
インカム 20% iシェアーズ グローバル資本財ETF 0.48%
先進国株式・国債 30% iシェアーズ MSCIコクサイETF 0.25%
MAXISトピックス上場投信 0.078%
iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF 0.08%
インフレ対応 40% iシェアーズ 米国物価連動国債 ETF 0.2%


それと、だいいち、グローバルETFオープンのように世界各国に分散投資したいのであれば、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドでも購入すれば、これだけで新興国も含めた世界30カ国に分散投資できますし、株と債券の比率も半々で、なおかつ信託報酬が0.77%です。

もちろんこのファンドも、米国のバンガード社の提供する、超低コストの格安ETFを複数組み入れていて、まさしくこれも「グローバルETFオープン」と言って良い存在です。

じゃあ、セゾンのファンドとグローバルETFオープンを比べてみます???

グローバルETFオープンのような、ボッタクリ投資信託をセレクトしてしまうと、どのような結果を招くのか、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドと運用成績を比較することで、確認します。

下記は、過去3年間の運用成績を比較したものです。購入手数料がゼロになって、信託報酬が半額近くまで削減できるのに、運用成績は逆に、比較にならないほどアップします。

グローバルETFオープンとセゾン投信の基準価額比較


どうでしょうか? 運用成績、ダブルスコアで、グローバルETFオープンは徹底的に敗北していますよね。理念もへったくれも無いような、ただ単に個人投資家からお金を頂戴するだけの目的にしか見えない投資信託を選ぶと、いかに損をするか、実によく分かりますね。

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドについて動画で解説しているページ



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