タイ全体の株式市場に分散投資できる貴重なETF、iシェアーズMSCIタイ・キャップトETF

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iシェアーズMSCIタイ・キャップトETFは、どんな銘柄?

iシェアーズMSCIタイ・キャップトETFは、MSCIタイIMI25/50インデックスに連動する投資成果を目指しているETFです。運用会社は、ブラックロック・ファンド・アドバイザーズです。

iシェアーズMSCIタイ・キャップトETF(THD)


タイの株式市場に単独で投資をしたいと思った時に、検討を考えるべき一品です。ただし海外ETFとしては出来高である流動性や、純資産総額が少ない点が気になります。(ノーロードの投資信託に比べると圧倒的に大きいのですが)

コストは年間に0.61%と、ETFにしては比較的に高いなと感じます。タイ自体の経済成長性は今後も見込めると思うのですが、2014年に軍事政権が宣言されるなど、不安要素も盛り沢山のために、一点集中で資金を投入するのは気が引けますね。

128銘柄程度の分散具合ですから、基本的にはサテライト的に扱うのが賢明な活用方法かなと感じます。管理人の感覚的には、高いコストを支払って当ETFを利用するよりも、コストが0.15%で新興国全体に投資できるバンガード・エマージング・マーケットETF(VWO)の方が、リスクも少なくて良いのではと思います。

(パフォーマンスが似たようなiシェアーズMSCIエマージングマーケットインデックスファンド(EEM)でも可。ただしコストが少し高い)

(2015年2月17日公開)

iシェアーズMSCIタイ・キャップトETFの基本情報

iシェアーズMSCIタイ・キャップトETFの基本情報を下記に記します。取引に当たっては、証券会社のホームページにて、最新情報を取り寄せてください。

項目 内容 感想コメント
ティッカーコード EPHE -
上場市場

NYSE?Arca

-
信託期間 無期限(設定日:2008年3月26日) -
ベンチマーク

MSCIタイIMI25/50インデックス

-
決算日 年2回(6・12月) -
売買単位 1株 -
最低購入単価 1株 82.19ドル円(2015/2/5時点) 9,862円相当 ※
信託報酬 年0.61%(税抜) 高いです
月間出来高 573万株 -
純資産総額 435百万ドル(2014年12月時点) 約522億円 ※
※1ドル=120円換算


●組み入れ構成銘柄

iシェアーズMSCIタイ・キャップトETF(THD)のポートフォリオ

iシェアーズMSCIタイ・キャップトETFに関しての、感想

iシェアーズMSCIタイ・キャップトETFが連動する「MSCIタイIMI 25/50インデックス」は、タイの株式市場全体のパフォーマンスを表すような株価指数です。

構成される銘柄が全体に占める割合の上限が、最大で25%に抑えられているおり、構成比率が5%以上の銘柄全てが占める割合も、最大で50%と設定されている点が特長的です。難しく考えず、タイの株式市場にのみ投資したい場合に、検討すれば良いと思います。

(2013年2月11日時点で、連動を目指すベンチマークがMSCIタイ・インべスタブル・マーケット・インデックスから、現在のMSCIタイIMI 25/50インデックスに変更になっています。)

1998年のアジア通貨危機では、タイの経済成長率が-10.51%まで落ち込みましたが、徐々に回復して2000年以降は4~5%の成長率となっていました。

また2009年にリーマンショックで-2.3%まで一端落ち込みますが、その年以降は5%を超える成長率となっています。実際にチャートを見ても、リーマンショック後に力強く経済成長による株価上昇が続いていることが分かりますね。

iシェアーズMSCIタイ・キャップトETF(THD)の基準価額の推移


タイは製造業の産業発展で、自動車やエレクトロニクスなどの製造の拠点として、輸出品の約7割をアジアや欧米に輸出しています。今では東南アジアの工業国として順調に発展しており、海外からの観光者が多いのも特徴のひとつです。

タイはアジア諸国の中でも人口が大きく、製造業の発展に必要な労働力、市場規模を備えています。日本の自動車産業もタイに拠点を置いて成長をしています。

ただしタイに関しては他のアジア諸国と違い、テロなど政情不安があります。2014年には軍事クーデターが発生して、軍部が政府高官を拘束し実権を握った結果、軍事政権の樹立を宣言しています。

これらの影響が、経済発展にどの程度影響するか不明な点が、リスクと考えられますね。ただし現在の経済水準は、タイの人口が6300万人に対して、まだまだ経済規模は小さい状態です。今後を考えれば、さらなる成長に期待を持てる国である事は間違いないでしょう。

とはいえ、新興国というのは成熟していない社会ですので、何が起きるか予測が付きません。このような国に多額の資金を投入する事は、やはりリスクが非常に大きいので、地域の分散を行った上で投資したいところです。

iシェアーズMSCIタイ・キャップトETFで分配金目的の投資は可能か?

iシェアーズMSCIタイ・キャップトETFは年に2回の分配方針で、2014年12月17日時点での分配金利回りが2.2 %(税引前)となっています。利回りも低いですし銘柄のリスクを考慮すると分配金目的で単独で長期的に保有する事はお勧めできないですね。長期分散投資で、サテライト的に利用する程度に留める事をお勧め致します。

iシェアーズMSCIタイ・キャップトETFを購入できる証券会社

海外に上場しているETFですから、下記のネット証券大手でのみ取引が可能です。

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