iシェアーズMSCIフィリピンETFはサテライト戦略に有効なETF

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iシェアーズMSCIフィリピンETFは、どんな銘柄?

iシェアーズMSCIフィリピンETFは、MSCIフィリピン・インベスタブル・マーケット・インデックスに連動する投資成果を目指しているETFです。運用会社は、ブラックロック・ファンド・アドバイザーズです。

iシェアーズMSCIフィリピンETF(EPHE)


iシェアーズ MSCI フィリピン ETFを利用すれば、フィリピン株式市場全体に投資する事が出来る便利な海外ETFです。ただし保有銘柄数はわずか42社であるし、当ETFを単独で利用すると、リスクの高い新興国の1国に集中投資をする事になります

若い人口が増えている国であり、今後の成長に期待が持てるとは言え、リスクは非常に大きくなります。そもそもコスト(信託報酬)も少々高めの上、流動性である出来高、純資産総額も他の海外ETFに比べると比較的少ない水準です。投資の中核としての活用は、正直お勧めできません。

新興国全体に投資可能な海外ETFである、iシェアーズMSCIエマージングマーケットインデックスファンド(EEM)や、バンガード・エマージング・マーケットETF(VWO)は、フィリピンの比率が非常に少ないので、当ETFを活用してポートフォリオに占めるフィリピンの配分を増やすような、補助的な利用が良いです。

上記2銘柄でなくても、全世界に投資可能なバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)や、iシェアーズ MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス・ファンド(ACWI)と、併用する使い方でも良いかと感じます。

(2015年2月16日公開)

iシェアーズMSCIフィリピンETFの基本情報

iシェアーズMSCIフィリピンETFの基本情報を下記に記します。取引に当たっては、証券会社のホームページにて、最新情報を取り寄せてください。

項目 内容 感想コメント
ティッカーコード EPHE -
上場市場

NYSE?Arca

-
信託期間 無期限(設定日:2010年9月28日) -
ベンチマーク

MSCIフィリピン・インベスタブル・マーケット・インデックス

-
決算日 年2回(6・12月) -
売買単位 1株 -
最低購入単価 1株 41.23ドル円(2015/2/10時点) 4,947円相当 ※
信託報酬 年0.61%(税抜) 高いです
月間出来高 401万株 -
純資産総額 379百万ドル(2014年12月時点) 約454億円 ※
※1ドル=120円換算


●組み入れ構成銘柄

iシェアーズMSCIフィリピンETFが保有するポートフォリオ

iシェアーズMSCIフィリピンETFに関しての、感想

iシェアーズMSCIフィリピンETFを購入すると、フィリピン市場に丸ごと投資する事が可能になる、お手軽な海外ETFです。ベンチマークである「MSCI フィリピン・インベスタブル・マーケット・インデックス」は、フィリピン株式市場の時価総額上位99%のパフォーマンスを表しているので、ほぼ市場全てに投資していると考えて良いかと。

そもそもフィリピンは約1億人の人口を有しており世界でも12番目、15歳以上の若い人口が増加傾向にあります。若い人口が増加する国は経済成長が継続する傾向が強いため、非常に魅力的です

フィリピンでは英語が公用語なので、BPO(ビジネスプロセス・アウトソーシング)によって、コールセンターやソフトウェア開発などの、業務外部委託業なのどのサービス業が拡大しています。フィリピンは賃金が安く、同じようにインドもBPOを行っていますが、賃金上昇に伴いインドからフィリピンに委託先を変える企業も出てきています。

フィリピンの経常収支は、1000万人に及ぶ海外在住労働者の送金によって支えられており、国内では製造業・コールセンターやIT産業などのサービス業が発展しています。

1998年のアジア通貨危機で、経済成長率が-0.58%とマイナス成長になりましたが、その後は徐々に回復して2000年以降は4~5%の成長率となっており、2010年では成長率が7.3%と高水準となっています。チャートを見ても、リーマンショック以降も順調に経済成長(株価も上昇)しているようです。

iシェアーズMSCIフィリピンETFの基準価額の推移


ただし、アジア通貨危機やリーマンショックでも、フィリピンは他の国に比べると影響は小さかったと思いますが、これはフィリピンの経済が小さく、政治的不安定がまだあるということです。

そのため、フィリピンという国に投資しようと思えば、ハイリスク・ハイリターンを考えておかなければなりません

iシェアーズMSCIフィリピンETFで分配金目的の投資は可能か?

iシェアーズMSCIフィリピンETFは年に2回の分配方針で、2014年12月17日時点での分配金利回りが0.9%(税引前)となっています。分配金の利回り水準は驚くべき低さですから、配当金・分配金狙いの投資として採用する事は無いでしょう。

むしろ長期的には成長を見込める事から、キャピタルゲインを狙った長期分散投資として活用する事をお勧め致します。

iシェアーズMSCIフィリピンETFを購入できる証券会社

海外に上場しているETFですから、下記のネット証券大手でのみ取引が可能です。

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●その他、買付可能な証券会社SBI証券楽天証券

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