株価の低迷が著しい、iシェアーズMSCIブラジル・キャップトETF

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iシェアーズMSCIブラジル・キャップトETF(EWZ)は、どんな銘柄か?

iシェアーズMSCIブラジル・キャップトETFは、MSCIブラジル 25/50 インデックスに連動する投資成果を目指しているETFです。運用会社は、ブラックロック・ファンド・アドバイザーズです。

iシェアーズMSCIブラジル・キャップトETF(EWZ)


当海外ETFを利用すると、ブラジルの株式市場全体に手軽に投資する事が可能なります。純資産総額も大きい部類に入りますし、流動性である出来高が非常に大きい事もポイントですね。

ただし新興国セクターの銘柄だからか、信託報酬は高めの水準です。特に管理人が気になる点として、保有銘柄数が73銘柄と、分散が物足りない点です。さらに2011年以降のパフォーマンスが悪く、下落トレンドが続いており、特定の地域への集中投資の難しさを痛感する銘柄でもあります

基本戦略としては、全世界の株式に広く分散投資が可能なバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)(若しくは、iシェアーズ MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス・ファンド(ACWI)でも良いです)等を利用して、広く地域を分散した上で、当ETFでブラジルの比率を上げるような利用をお勧め致します。

(2017年4月20日公開)

 

iシェアーズMSCIブラジル・キャップトETF(EWZ)の基本情報

iシェアーズMSCIブラジル・キャップトETFの基本情報を下記に記します。取引に当たっては、証券会社のホームページにて、最新情報を取り寄せてください。

項目 内容 感想コメント
ティッカーコード EWZ -
上場市場

NYSE Arca

-
信託期間 無期限(設定日:2000年7月10日) -
ベンチマーク MSCIブラジル 25/50 インデックス -
決算日 年2回(6・12月) -
売買単位 1株 -
最低購入単価 1株 37.28ドル(2017/4/19時点) 4,026円相当 ※
信託報酬 年0.61%(税抜) 高めです
月間出来高 35,491万株 多いです
純資産総額 5,639百万ドル(2014年12月時点) 約6,090億円 ※
※1ドル=108円換算


●組み入れ構成銘柄

iシェアーズMSCIブラジル・キャップトETF(EWZ)の保有ポートフォリオ

iシェアーズMSCIブラジル・キャップトETF(EWZ)に関しての、感想

iシェアーズMSCIブラジル・キャップトETFが連動する「MSCIブラジル 25/50 インデックス」は、少々変わった特徴を持っています。1つの銘柄が投資全体に対して占める割合が、最大に25%までに制限されている上に、構成比率が5%以上の銘柄全体自体も最大で50%までとなっています。

冷静に考えると、1つの銘柄で25%まで占める可能性があるという事ですから、少々不安になるところではあります。(現時点では、1社で約10.79%が最大の比率になっています)

とは言え、ブラジルの株式市場を広く表現する株価指数の連動を目指している訳ですから、当ETFを利用すれば、ブラジル全体に分散投資していると考えても良いでしょう。

さて1999年のブラジル通貨危機後、経済改革が進み、今ではBRICsの1国として工業国かつ資源国として、国際的に発展しています。資源として鉄鉱石や原油、原油については2008年にはカリオカ油田を、2010年にフランコ油田やリブラ油田を発見し、世界でも油田生産王国として注目されています。

また2016年にはリオデジャネイロ夏季オリンピックも開催された為、インフラ整備も急ピッチで行われました。

iシェアーズMSCIブラジル・キャップトETF(EWZ)の基準価額の推移


しかし実際はチャートを見てみると、2008年のリーマンショック後は一時的に回復傾向を示しましたが、2011年以降、株価のパフォーマンスが芳しくありません。相場の動向を推測するのが非常に難しいという、良い例かと思います。

ファンダメンタルズだけで投資すると、とんでもない事になるという良い例だとも言えます。FXで著名な柾木利彦さんがセミナーの中で、「ファンダメンタルズは不安だメンタルズ」と言っていたのを思い出します。

長期分散投資の一番のメリットは、地域を広く分散する事でリスクを減らせる事です。例えばリーマンショック以降からのパフォーマンスを、新興国地域に広く投資する事が可能なバンガード・エマージング・マーケットETF(VWO)と比べると、メリットが明確になります。

iシェアーズMSCIブラジル・キャップトETF(EWZ)とVWOの比較
青線:当ETF  緑線:新興国に広く分散投資する海外ETF・VWO)


個別銘柄(個別の海外ETF)は、ポートフォリオ全体に対する「味付け」程度に考えて利用するスタンスが、一番だと思います。

iシェアーズMSCIブラジル・キャップトETFで分配金目的の投資は可能か?

iシェアーズMSCIブラジル・キャップトETFは年に2回の分配方針で、2017年3月31日時点での分配金利回りが2.37%(税引前)となっています。分配金の利回りが一見魅力的に感じる理由として、価格自体がリーマンショック時の水準まで落ち込んでいる事も要因かと思います。

長期的に、どのような株価傾向になるか不明ですが、分配金狙いの投資として利用するのであれば、長期保有を考えて利用する覚悟が必要でしょう。

iシェアーズMSCIブラジル・キャップトETF(EWZ)を購入できる証券会社

海外に上場しているETFですから、下記のネット証券大手でのみ取引が可能です。

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