上場インデックスファンド米国株式(S&P500)為替ヘッジありに投資すべきか

・ぜひETFの森を、シェアしていただけますと嬉しいです。

上場インデックスファンド米国株式(S&P500)為替ヘッジありに関する見解

上場インデックスファンド米国株式(S&P500)為替ヘッジありが2018年8月3日に上場し、運用が開始されました。 これまでは、S&P 500指数に投資する場合、国内ETFの上場インデックスファンド米国株式(S&P500)または、SPDR S&P500 ETFが投資対象でした。

新規設定された上場インデックスファンド米国株式(S&P500)為替ヘッジありを利用すれば、為替リスクを回避しつつ、米国のS&P500指数、つまり米国市場全体に投資できるようになります。

上場インデックスファンド米国株式(S&P500)


気になる信託報酬ですが、為替ヘッジのある上場インデックスファンド米国株式(S&P500)が0.16%なのに対して、0.15%となっており、0.1%の低コスト化となりました。為替のリスクを回避したポートフォリオを構築したいのであれば、検討の価値があるETFです。

(2018年9月3日公開)

 

上場インデックスファンド米国株式(S&P500)為替ヘッジありの基本的知識

上場インデックスファンド米国株式(S&P500)為替ヘッジあり(証券コード:2521)の概要は、次の通りです。

項目 内容 感想コメント
証券コード 2521 -
上場市場 東京証券取引所 -
信託期間 無期限(設定日:2018年8月3日) -
決算日 年1回(決算日:毎年1月20日) -
売買単位 10口 -
最低購入単価 10口 10,270円(2018年8月29日時点) -
信託報酬 年0.15%(税抜) -
信託財産留保額 なし -
純資産総額 - 今後確認


ポートフォリオに関しては、資料が出てから掲載いたします。

なお、本ETFについては、運用会社の日興アセットマネジメントの今井さんが解説してくれています。次の項を読む前に、これを見ておく方が理解が深まります。というか、これだけでも良いか・笑。


上場インデックスファンド米国株式(S&P500)為替ヘッジありを使うか否か

世界の株に投資する場合、米国市場に投資するのは必然だと思います。なんと言っても、世界の中心ですから。しかし、以下のように米ドルと日本円の為替変動のリスクは、過去10年で50%もの変動があった訳で、特に投資の初心者であれば非常に気になる筈です。

米ドル円の10年チャート


そのため、米国株に投資したいけれど為替リスクは取りたくない人や、リスクを下げたい人、あるいは国際分散投資をしつつ、ポートフォリオ全体の為替リスクを下げたい人に最適です。

ところで、上場インデックスファンド米国株式(S&P500)為替ヘッジありは運用が開始されてから間もないため、運用成績の把握が出来ません。

そこで、主にベンチマークとなるS&P500指数(円ヘッジ)のパフォーマンスでチェックしてみます。比較のために、S&P500指数(円ヘッジなし)をベンチマークとする、上場インデックスファンド米国株式(S&P500)(1547)のパフォーマンスとも比べてみます。


●S&P500指数(為替ヘッジあり)の年間収益率

S&P500為替ヘッジありの年間収益率


●S&P500指数(為替ヘッジなし)の年間収益率

S&P500為替ヘッジなしの年間収益率


ここから言える事は2つあり、1つは、為替ヘッジが無いタイプの方が、過去10年で見た場合はリターンが断然高いという事です。チャイナショックがあった2015年~2016年にかけても、為替ヘッジが有るタイプとのリターンの差はほとんどありません。

また、2010年~2011年にかけても円高が進み、1ドルが80円を割り込むシーンもあったものの、やはり為替ヘッジが有るタイプとのリターン差は、思ったよりも付いていない印象です。

今後は、日米の金利差が開く方向に動いていますから、為替ヘッジコストがかかる方向に働きます。為替ヘッジありのタイプのリターンが、コストの分だけ削られる事になり、これがこれからの運用成績にどう影響するのか、多少不透明な部分です。

もう1つは、為替ヘッジありのほうが、リスクが少ない事でしょう。株価の変動リスクだけが表面に現れ、為替リスクが無くなるのですから、当然と言えば当然です。従って、価格変動の激しさが苦手だという人にとっては、為替ヘッジが付いたタイプを選ぶのも良いでしょう。

なお、この辺りの文章を一目瞭然で説明したグラフがありましたので、以下の通り掲載しておきましょう。東証マネ部さんの資料ですが、上の項のYouTube動画で、今井さんが説明していたのとも同じです。
https://money-bu-jpx.com/news/article011032/

S&P500の為替ヘッジありと無しのパフォーマンスの変化


ご覧のように、為替ヘッジが無い方がリターンは高いものの、価格変動が大きくなります。価格変動を最小限に抑えたい場合に有効だなと分かります。

ところで、こうやって眺めてみると、為替ヘッジありのS&P500指数というのは、為替ヘッジ無しのS&P500指数とも違いますし、もちろん図に掲載されているTOPIXとも異なります。いずれとも違った資産クラスなのではないかと感じてきますね。

動画では、これを保有すると分散効果が有るといっています。同じ指数で、為替ヘッジが有るものと無いものの両方に投資をして分散効果が有ると言うのは、何と申して良いのやら、困惑さえ感じます。

それが「効果あり」となってしまうと、あらゆるベンチマークで「為替ヘッジありタイプも保有すべし」となってしまいます。それを分散効果と表現するして良いものなのか、判断しかねますね。

個人的には、為替というものは株価とは異なり、その価値が右肩上がりで上昇するものではありません。したがって、10年単位で見た場合は、途中に円高に振れようが円安に振れようが、結局はプラマイゼロになって為替の影響など無視しても良くなるはずだと考えます。

だとしたら、目先の価格変動リスクを受け入れ、余分な為替ヘッジコストなどを支払わない方が良いと感じます。

もちろんこれは、当サイト管理人が価格変動リスクが気になりにくい性格だからそう決断できる事であり、為替変動がとにかく苦手という人は、ポートフォリオの相当程度を為替ヘッジ付きにしたり、あるいは一定程度を為替ヘッジとするような事でも構いません。

上場インデックスファンド米国株式(S&P500)為替ヘッジありを購入できる証券会社

東京証券取引所に上場しているETFですから、下記ネット証券会社をはじめ、国内証券会社すべてで取引が可能です。ただし、売買手数料を考えると、下記いずれかになります。

10万円未満手数料無料松井証券
手数料が安い証券会社SBI証券ライブスター証券マネックス証券楽天証券
           岡三オンライン証券GMOクリック証券
手数料が高い証券会社野村證券大和証券SMBC日興証券

信用取引手数料はコチラをご覧ください(順位が大きく異なります)





バナー


★姉妹サイト
ノーロード投資信託ガイドもよろしく。AllAbout掲載サイトです。

ETFの基礎知識

ETFを使った運用手法

ETFを購入できる証券口座



国内ETF一覧&ランキング