この10年でTOPIXに劣後するリターンの東証銀行業株価指数連動型上場投資信託

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東証銀行業株価指数連動型上場投資信託・・・銀行業界へ集中投資も成績が芳しくない

東証銀行業株価指数連動型上場投資信託は、「東証銀行業株価指数」に連動する運用成績を目指すインデックス運用型の国内ETFです。運用会社は、野村アセットマネジメント株式会社です。

東証銀行業株価指数連動型上場投資信託


日本の銀行業界全体に分散投資したい場合に、東証銀行業株価指数連動型上場投資信託は、とても便利です。ベンチマークとの連動性が良いですし、純資産総額は500億円超ですから規模も十分です。

また、1万円台から投資できるお手軽さも好感が持てます。年1回の分配ですが、分配金利回りは、2~3%もあるので、そこそこの高配当利回りも期待できます。

ただし注意点としては、3大メガバンクがポートフォリオ全体の6割を占めているので、分散効果がイマイチだと思います。3社のメガバンクの業績・株価動向に影響を受けるからです。

TOPIXに比べて東証銀行業株価指数連動型上場投資信託の運用成績は悪く、長期保有していた人は損する状況にもあり、個別セクターへの投資はとても難易度が高いですから、あまりおススメできません。

(2018年7月24日追加)


 

東証銀行業株価指数連動型上場投資信託(証券コード:1615)の基本的知識

東証銀行業株価指数連動型上場投資信託(証券コード:1615)の概要は、次の通りです。

項目 内容 感想コメント
証券コード 1615 -
上場市場 東京証券取引所 -
信託期間 無期限(設定日:平成14年4月2日) -
決算日 年1回(決算日:7月15日) -
売買単位 100口 -
最低購入単価 100口 18,000円(2018/7/22時点) -
信託報酬 年0.22%(税抜) -
信託財産留保額 なし -
純資産総額 562億円(2018年7月時点) -


●このETFのポートフォリオ

東証銀行業株価指数連動型上場投資信託のポートフォリオ

東証銀行業株価指数連動型上場投資信託

東証銀行業株価指数連動型上場投資信託を使えば、国内の銀行に広く分散して投資できます。銀行セクターに集中投資したいと考える投資家向けのETFです。

まずは、ベンチマークとの乖離状況をチェックしてみましょう。インデックス運用としての妥当性を調べる目的です。過去16年間の推移を見た感じだと、かなり優秀なインデックス運用がなされているようです。 定期的にベンチマークに対して4%近くのアンダーパフォーマンスする時がありますが、長期の積み立てで考えれば、無視しても良さそうです。

東証銀行業株価指数連動型上場投資信託の基準価額とベンチマークとの乖離


また、東証銀行業株価指数連動型上場投資信託の分配金利回りは、2018年7月20日時点で2.6%です。分配金の利回りは、TOPIXや日経平均よりも高い印象です。なお、2012年頃から分配金が増えたのでしょうか、基準価額と分配金を再投資した基準価額の差異が大きくなっています。

東証銀行業株価指数連動型上場投資信託の基準価額の推移


さて、長期のリターンがどうなのかという点に注目します。ポートフォリオは全84銘柄で構成されています。3大メガバンクの三菱UFJフィナンシャルグループ、三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループの3銘柄で、全体の6割を占める状況で、メガバンクの株価がかなり影響すると事になりますね。

東証銀行業株価指数連動型上場投資信託の組み入れ上位10銘柄


マイナス金利の導入以来、銀行の収益性は悪化しており、全国の銀行で経営の改善にかなり苦戦する状況です。生き残るために銀行同士の合併も活発です。業異界全体としては大変な状況ですから、これでは株価が停滞します。

参考として、日本市場全体に比べて東証銀行業株価指数連動型上場投資信託の運用成績がどういう状況なのか、見てみましょう。TOPIXに連動する国内ETF、MAXISトピックス上場投信と比較します。

東証銀行業株価指数連動型上場投資信託とMAXSISトピックス上場投信とのリターン比較


ここ3年の運用成績では、日本市場全体に比べてかなり悪く、30%近くも差があります。特定のセクターに集中投資した際のリスクが浮き彫りになった形です。さらに長期の成績を見てみましょう。運用期間の長いTOPIX連動型上場投資信託と運用成績を比べてみました。

東証銀行業株価指数連動型上場投資信託とTOPIX連動上場投資信託とのリターン比較


銀行業界に集中投資していますので、TOPIXよりも値動きが荒く、標準偏差の数値が大きくなっているのは分かりますが、10年の年率リターンがマイナスで、長期に保有していたら損する状況に陥ってたとは意外でした。

今後、銀行業界がどうなるのか、管理人には良い印象がありません。特定のセクターに集中投資するには、その業界の先行きを見通す力が必要です。上級者向きとも言えます。難易度の高いところに挑戦せずとも、TOPIXで市場全体に分散投資すれば、十分に満足できるリターンが期待できると思います。

分配金(配当金)目的の投資について

東証銀行業株価指数連動型上場投資信託は年1回の分配で、2018年7月20日時点の分配金利回りは、2.6%です。分配金利回りは、最大で3.3%まで上昇した時期もあり、高い傾向にあります。

東証銀行業株価指数連動型上場投資信託の分配金利回り


ただし、業界全体の先行きを考慮すると、利回りに捕らわれて投資するのはリスクがあります。投資するにしても、投資タイミングを見誤ると、分配金を受け取っても大損するという事も考えられます。このETFへの投資の検討は、十分にするようにして下さい。

購入できる証券会社はここ

東京証券取引所に上場しているETFですから、下記ネット証券会社をはじめ、国内証券会社すべてで取引が可能です。ただし、売買手数料を考えると、下記いずれかになります。

10万円未満手数料無料松井証券
手数料が安い証券会社SBI証券ライブスター証券マネックス証券楽天証券
           岡三オンライン証券GMOクリック証券
手数料が高い証券会社野村證券大和証券SMBC日興証券

信用取引手数料はコチラをご覧ください(順位が大きく異なります)



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