存在意義が見当たらない、MAXISトピックスリスクコントロール(10%)上場投信

・ぜひETFの森を、シェアしていただけますと嬉しいです。

MAXISトピックスリスクコントロール(10%)上場投信の評価はどう?

MAXISトピックスリスクコントロール(10%)上場投信(愛称:NISA向けリスコン10)は、「TOPIXリスクコントロール指数(ボラティリティ10%)」に連動する運用成績を目指すETFです。運用会社は、三菱UFJ投信株式会社です。

このETF、通常のインデックス運用のETFよりも、ややアクティブに運用するのが特徴です。本ETFは、カブドットコム証券フリーETFに指定されているため、売買手数料が無料で買付可能です。しかし内容を精査してみると、正直言って買うには至りにくいETFです

MAXISトピックスリスクコントロール(10%)上場投信


TOPIXをベンチマークとする主要なETFよりも、高い年間コストを支払って現金の比率を調整してくれる割には、利益が積み上げられる訳でも無く、単に価格変動が小さくなるだけです。純資産総額は少ないですし、出来高も雀の涙のような状態である為、短期トレード向きでもありません。

なぜ、このような銘柄がフリーETFに指定されているか、正直言って疑問です。リスクが低いものを買いたい人には相応しいのですが、買っても良いかと問われたら、総合的に考えて見送りですね。

(2017年9月14日更新)


 

MAXISトピックスリスクコントロール(10%)上場投信(証券コード:1574)の基本的知識

MAXISトピックスリスクコントロール(10%)上場投信(証券コード:1574)の概要は、次の通りです。

項目 内容 感想コメント
証券コード 1574 -
上場市場 東京証券取引所 -
信託期間 無期限(設定日:2012年8月8日) -
決算日 年2回(決算日:毎年1、7月16日) -
売買単位 10口 -
最低購入単価 10口 16,350円(2017/9/14時点) -
信託報酬 年0.24%(税抜) -
信託財産留保額 なし -
純資産総額 6.6億円(2017年9月時点) 超・少ないです


●組み入れ銘柄構成


MAXISトピックスリスクコントロール(10%)上場投信のポートフォリオ

TOPIXとの価格推移を比較してみた

本ETFは、MAXISトピックスリスクコントロール(5%)上場投信(愛称:NISA向けリスコン5)と比べて、ボラティリティ(価格の値動きの大きさ)が大きいバージョンと考えて頂ければ良いかと思います。下記のように、ターゲットボラティリティが10%程度まで許容している銘柄になります。


MAXISトピックスリスクコントロール(10%)上場投信の仕組み


しかし、ボラティリティ云々の話しは難しいですよね。MAXISトピックスリスクコントロール(5%)上場投信も含めて、TOPIX連動型上場投資信託と共に、チャートで確認してみましょうか。

ご覧のように、TOPIXに比べてMAXISトピックスリスクコントロールETFは、リスクを抑えて運用されている事が良く分かりますね。TOPIXの値動きをマイルドにするとの理解で良いでしょう。

MAXISトピックスリスクコントロール(10%)上場投信と5%コントロール、及びTOPIX連動ETFとのリターン比較

標準偏差 MAXISトピックスリスクコントロール(10%)上場投信 MAXISトピックスリスクコントロール(5%)上場投信 TOPIX連動型上場投資信託
1年 3.57 1.79 7.18
3年 7.88 3.94 16.05
5年 8.32 4.14 16.23


価格変動の大きさ=リスクを表す標準偏差で比べれば、より明確に違いが分かります。MAXISトピックスリスクコントロール(10%)上場投信の価格の振れ幅(標準偏差)は、ちょうど、TOPIXの半分程度になっています。10%の数値の範囲内である事も分かります。

更に価格の振れ幅を半分に抑えたい人は、MAXISトピックスリスクコントロール(5%)上場投信を使えば良い訳です。こちらも標準偏差は5%の範囲に収まっています。

投資初心者であれば、保有銘柄の値動きの大きさは気になるものです。株式に投資したいけれども、TOPIXの値動きの大きさに耐えられない人であれば、検討の価値ありだと思います

一般の投資信託で、本ETF同様にリスクを抑えた運用を目指している鎌倉投信の結い2101というファンドもチャートに加えて、比較してみましょう。

鎌倉投信の運用コンセプトは、リスクを10%程度に抑える事です。MAXISトピックスリスクコントロール(10%)上場投信とほとんど似た方針ですので、参考にと確認してみました。

MAXISトピックスリスクコントロール上場投信と鎌倉投信とのリターン比較


上記のチャートを比べてみると、本ETF、MAXISトピックスリスクコントロール(10%)上場投信と鎌倉投信の値動きは、とても似ています。ここでは詳しく書きませんが、リスクを表す標準偏差の数値も、ほぼ同等程度になっています。

MAXISトピックスリスクコントロール(10%)上場投信と鎌倉投信結い2101の組み入れ構成銘柄の違い


しかし、それぞれの組入上位10銘柄をご覧ください。保有銘柄がかなり違いますね。

MAXISトピックスリスクコントロール(10%)上場投信は、現金比率を調整するだけです。ですのでTOPIXの値動きが緩やかなになるだけ。よって仮にTOPIXが長期停滞すると、当銘柄も同じように停滞します

しかし鎌倉投信の結い2101は、銘柄選定にも力を入れています。リスクを10%に抑えながらも年率リターン4%を目指していますので、長期的には上昇するのかもしれません(運用が上手く行かなければ下落)。このあたりが、リスクが同じでも長期のリターンが変わってくる要因の一つとなります。

本ETFのご説明は以上なのですが、「買っても良いか」と言えば、なかなか難しいものがあります。純資産総額が少なすぎて繰り上げ償還されてもおかしくないレベルですし、当然、出来高が小さすぎますから、リスクを抑えた運用に興味は持てても、実際の投資は見送りではないでしょうか。

分配金(配当金)目的の投資について

現在の分配金利回りは、0.79%(2017年9月13日時点)です。年2回の分配のETFです。MAXISトピックスリスクコントロール(10%)上場投信は、株式に投資している部分と現金の部分が混在している銘柄であるため、分配金の利回りはかなり低い水準になります。(現金に配当は付かない)

仮にTOPIXが暴落して価格が安くなったとしても、劇的に分配金利回りが上がる事は無いでしょう。なぜなら、暴落でボラティリティが高まれば、現金比率が高まり、下手すると利回りが低下するかもしれません。利回りの予測が困難だという事を考えると、分配金狙いの銘柄ではありません。

MAXISトピックスリスクコントロール(10%)上場投信の分配金利回りの推移

購入できる証券会社はここ

東京証券取引所に上場しているETFですから、下記ネット証券会社をはじめ、国内証券会社すべてで取引が可能です。ただし、売買手数料を考えると、下記いずれかになります。なおフリーETFに指定されていますから、カブドットコム証券では買付金額に関わらず常に売買手数料は無料です。

常時手数料無料カブドットコム証券
10万円未満手数料無料松井証券
手数料が安い証券会社SBI証券ライブスター証券マネックス証券楽天証券
           岡三オンライン証券GMOクリック証券
手数料が高い証券会社野村證券大和証券SMBC日興証券

信用取引手数料はコチラをご覧ください(順位が大きく異なります)




バナー


★姉妹サイト
ノーロード投資信託ガイドもよろしく。AllAbout掲載サイトです。

ETFの基礎知識

ETFを使った運用手法

ETFを購入できる証券口座



国内ETF一覧&ランキング