今後1年間様子見したい、上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティ

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上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティの総合的な評価

上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティは、「MSCIジャパンIMIカスタム高流動性高利回り低ボラティリティ指数」に連動を目指すETFです。運用会社は、日興アセットマネジメント株式会社です。

上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティ


このETF最大の特徴は、TOPIXよりも平均して高い配当利回りを目指ししつつ、価格変動の振れ(ボラリティ)を抑えられる点にあります。その意味では、アクティブファンドのようなETF(アクティブETF)と表現することもできます。

いわゆるアクティブファンドの運用成績がファンドマネージャーの腕前にかかっているのに対し、アクティブETFの場合は指数に連動させて機械的にTOPIXを上回るような設計にしているので、この設計が機能しなくなるまで、恣意的な判断を捨て去って市場に向きあえるという利点があります。

配当利回りの高い上位150銘柄を選定しているため、TOPIXに比べて0.6%割増しの配当金を安定的に獲得できます。ボラリティが低いと思いませんが、TOPIXに比べて株価の下落を抑えた上で、好成績を残しているため、魅力ある投資先である事は間違いありません。

ただし注意点もあります。1か月間の売買代金上位400銘柄から選定していますが、ETFとしての出来高が少なく、流動性が非常に悪いです。さらに金融系の銘柄が一切組み込まれていないので、幅広く分散投資をしたい方は、注意が必要です。

MAXISトピックス上場投信(1348)などで日本株全体に投資した上で、サテライト的に利用する方針、あるいは配当金狙いの投資として活用するのが望ましいでしょう。


(2018年6月2日更新)


 

上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティ(1399)の基本的知識

上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティ(証券コード:1399)の概要は、次の通りです。

項目 内容 感想コメント
証券コード 1399 -
上場市場 東京証券取引所 -
信託期間 無期限(設定日:2015年11月30日) -
決算日 年4回(決算日:1・4・7・10月の各8日) -
売買単位 10口 -
最低購入単価 10口 16,890円(2018/6/1時点) -
信託報酬 年0.35%(税抜) -
信託財産留保額 なし -
純資産総額 174億円(2018年6月時点) 少なすぎる


●組み入れ銘柄構成

上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティの上位組み入れ銘柄

競合する国内ETFとの比較・検討

上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティで注目すべき特徴は、TOPIX(日本市場全体を表す指標の事)よりも高い配当利回りを実現していることです。2007年から2015までの傾向を見ると、TOPIXの配当利回りを0.6%程度上回っている状況です。

上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティの配当利回りの推移


2018年5月31日現時点でも、TOPIXの配当利回りに対して0.6%ほど高い水準を実現しているので、高配当を目指した運用は実現できているようです。

ただ、この水準の利回りで高配当と言って良いのか、管理人にはよく分からないというのが正直な感想です。例えば高配当利回りを目指すETFとしては、本ファンドだけでなく、上場インデックスファンド日本高配当もあります。

下記、上場インデックスファンド日本高配当の配当利回りの推移と比べて見ると、配当利回りが負けていますので。現時点でも上場インデックスファンド日本高配当に0.6%負けていますから、当ファンドを高配当と呼ぶのは、どうかなと感じています。

・上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティの利回り:2.06%
上場インデックスファンドTOPIX(愛称:上場TOPIX):1.43%
上場インデックスファンド日本高配当(東証配当フォーカス100):2.63%


分配金利回りの比較


利回りだけでなく基準価額の推移も、上場インデックスファンドTOPIX、上場インデックスファンド日本高配当と比較してみます。基準価額の上昇幅としては、低ボラティリティの上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティが一番良いようです。

上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティと類似するETFとのリターン比較


なお上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティは、低ボラティリティであることが売りの一つです。ただ直近1年の変動(標準偏差)を見た感じたと、TOPIXと、あまり変わらないと感じています。

上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティの標準偏差の考察


そのうえ、2008年の暴落時(下記チャート)には、▲34%もの価格の下落が発生していますから、有事の際には大きな損失が発生する可能性がある事は、頭に叩き込んでおきたいところです。

上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティの配当込みの累積パフォーマンス


とはいえ、今のところTOPIXに比べて暴落時の損失を抑えられる上に、高パフォーマンスを出し続けている事を考慮すると、あくまでバックデータであって将来もTOPIXを上回る成果が出せるかどうかは分かりませんが、今後の運用成績に期待するならば、サテライト的に活用する方針でも良いかもしれません。

なお金融系の銘柄(銀行業、保険業、証券業、その他金融業など)の組み入れが無いために、全セクターの銘柄に広く分散投資をしたい方は、TOPIXの方を選ぶべきです。




ただし、金融業界では大手銀行がリストラを続けており、今後の収益性に懸念がありますし、金融業を避けて運用したいなどの非常にニッチな投資スタイルの人、あるいは相場観があって先が読める人は、このようなETFを利用しても良いかもしれません。

なお繰り返しになりますが、一般的に言うと、今はTOPIXよりも運用成績が上回っていますが、このような戦略が有効なのであれば、すぐに市場がこういった戦略をコピーして、優位性を打ち消す方向に働くと考えるのが自然です。

文字通り、配当金目当ての投資をする人が、ドッタンバッタンと基準価額が変動して気分が悪くなるのを緩和するような事が第一の目的になろうかと思います。

管理人であれば、完全に配当金狙いの投資のためのETFに見えるので、市場が大きく下落して、配当利回りが急上昇するようなタイミングで買いを入れるのがベターだと考えます。

分配金(配当金)目的の投資について

上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティは、年4回の分配方針で2018年5月31日時点の分配金利回りは、2.06%です。 TOPIXの分配金利回りよりは高いので、分配金利回り目的の投資としては良いと思います。

上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティの分配金利回り


ただ、似たような高配当ETFである上場インデックスファンド日本高配当(東証配当フォーカス100)(1698)よりも分配金利回りが劣るので、投資対象としては、少々イマイチでしょうか。仮に投資するのであれば、市場が暴落したタイミングを狙うと良いでしょう。

上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティ・購入できる証券会社

東京証券取引所に上場しているETFですから、下記ネット証券会社をはじめ、国内証券会社すべてで取引が可能です。ただし、売買手数料を考えると、下記いずれかになります。

なおこのETFは、楽天証券では売買手数料が無料で取引可能ですから、お勧めです。


10万円未満手数料無料松井証券
手数料が安い証券会社SBI証券ライブスター証券マネックス証券楽天証券
           岡三オンライン証券GMOクリック証券
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