今後1年間様子見したい、上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティ

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上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティの総合的な評価

上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティは、「MSCIジャパンIMIカスタム高流動性高利回り低ボラティリティ指数」に連動を目指すETFです。運用会社は、日興アセットマネジメント株式会社です。




このETF最大の特徴は、TOPIXよりも平均して高い配当利回りを目指ししつつ、価格変動の振れ(ボラリティ)を抑えられる点にあります。その意味では、アクティブファンドのようなETF(アクティブETF)と表現することもできます。

いわゆるアクティブファンドの運用成績がファンドマネージャーの腕前にかかっているのに対し、アクティブETFの場合は指数に連動させて機械的にTOPIXを上回るような設計にしているので、この設計が機能しなくなるまで、恣意的な判断を捨て去って市場に向きあえるという利点があります。

配当利回りの高い上位150銘柄を選定しているため、TOPIXに比べて0.6%割増しの配当金を安定的に獲得できます。ボラリティが低いと思いませんが、TOPIXに比べて株価の下落を抑えた上で、好成績を残しているため、魅力ある投資先である事は間違いありません。

ただし注意点もあります。1か月間の売買代金上位400銘柄から選定していますが、ETFとしての出来高が少なく、流動性が非常に悪いです。さらに金融系の銘柄が一切組み込まれていないので、幅広く分散投資をしたい方は、注意が必要です。

MAXISトピックス上場投信(1348)などで日本株全体に投資した上で、サテライト的に利用する方針、あるいは配当金狙いの投資として活用するのが望ましいでしょう。


(2016年2月2日公開)

上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティ(1399)の基本的知識

上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティ(証券コード:1399)の概要は、次の通りです。

項目 内容 感想コメント
証券コード 1399 -
上場市場 東京証券取引所 -
信託期間 無期限(設定日:2015年11月30日) -
決算日 年4回(決算日:1・4・7・10月の各8日) -
売買単位 10口 -
最低購入単価 10口 13,910円(2016/2/1時点) -
信託報酬 年0.35%(税抜) -
信託財産留保額 なし -
純資産総額 5億円(2016年2月時点) 少なすぎる


●組み入れ銘柄構成


競合する国内ETFとの比較・検討

このETFの大きな特徴は、TOPIX(日本市場全体を表す指標の事)よりも高い配当利回りを実現している点です。2007年から8年程度の傾向をみると、TOPIXの配当利回りを0.6%程度上回っている状況です。ただ、この水準で高配当と言って良いのか、よく分からないというのが正直な感想です。




高配当利回りを目指すETFとしては、上場インデックスファンド日本高配当もあります。下記の、上場インデックスファンド日本高配当の配当利回りの推移を見ると、時期によって配当利回りは勝ったり負けたりするように見えます。(上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティの運用が始まったばかりなので、きちんと比べられません)




たった2カ月間ではありますが、上場インデックスファンドTOPIX、上場インデックスファンド日本高配当と基準価額の推移を比較してみると、ちょうどそれらのETFの中間をなぞるような感じにも見受けられます。

上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティは、確かにTOPIXよりはボラティリティが低そうだなと、なんとなく感じますね。




なお、低ボラティリティ戦略をとらない、上場インデックスファンド日本高配当の基準価額は、3年間で以下の通りの値動きです。ジーッと見ていると、なんとなく上場インデックスファンド日本高配当のほうが、ボラティリティが低そうだなと感じます。

事実、標準偏差のデータを見ると、1年間でも5年間でも、上場インデックスファンド日本高配当のほうがTOPIXよりも、数値が低くなっています(数値は省略)。




上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティは、さらに低ボラティリティであることが売りの一つになっており、TOPIXに比べて約2%程度緩やかな変動になるようです。

ただし2008年の暴落時には▲34%もの価格の下落が発生しており、有事の際には大きな損失が発生する可能性がある事は、頭に叩き込んでおきたいところです。




とはいえ、今のところTOPIXに比べて暴落時の損失を抑えられるうえに、高パフォーマンスを出し続けている事を考慮すると、ま、これはあくまでバックデータであって将来もTOPIXを上回る成果が出せるかどうかは分かりませんが、今後の運用成績に期待するならば、サテライト的に活用する方針でも良いでしょう。

なお金融系の銘柄(銀行業、保険業、証券業、その他金融業など)の組み入れが無いために、全セクターの銘柄に広く分散投資をしたい方は、TOPIXの方を選ぶべきです。




2016年1月末の、日銀のマイナス金利政策発表によって、銀行業の株価が急下降しています。したがって、当ETFの運用成績は、一時的にTOPIXを大きく上回ることになる可能性が強いです。

金融業を避けて運用したいなど非常にニッチな投資スタイルの人、あるいは相場観を読める人は、このようなETFを利用しても良いかもしれません。

なお繰り返しになりますが、一般的に言うと、今はTOPIXよりも運用成績が上回っていますが、このような戦略が有効なのであれば、すぐに市場がこういった戦略をコピーして、優位性を打ち消す方向に働くと考えるのが自然です。

文字通り、配当金目当ての投資をする人が、ドッタンバッタンと基準価額が変動して気分が悪くなるのを緩和するような事が第一の目的になろうかと思います。

管理人であれば、完全に配当金狙いの投資のためのETFに見えるので、市場が大きく下落して、配当利回りが急上昇するようなタイミングで買いを入れるのがベターだと考えます。

分配金(配当金)目的の投資について

今後1年間、分配金が出たのちに、具体的な数値についてご紹介します。

上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティ・購入できる証券会社

東京証券取引所に上場しているETFですから、下記ネット証券会社をはじめ、国内証券会社すべてで取引が可能です。ただし、売買手数料を考えると、下記いずれかになります。

なおこのETFは、楽天証券では売買手数料が無料で取引可能ですから、お勧めです。


10万円未満手数料無料松井証券
手数料が安い証券会社SBI証券ライブスター証券マネックス証券楽天証券
           岡三オンライン証券GMOクリック証券
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