総合的に考えて採用を見送るべき、SMAM東証REIT指数上場投信

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SMAM東証REIT指数上場投信は、正直なところ今一つのETF

SMAM東証REIT指数上場投信は、東証REIT指数に連動する運用成績を目指す国内ETFです。運用会社は、三井住友アセットマネジメント株式会社です。「東証REIT指数」に連動するETFは乱立している状況で、後発の本ETFの魅力は、正直なところ今一つです。

SMAM東証REIT指数上場投信


設立間もないために、純資産総額や出来高が少ない上に、信託報酬であるコストも高くもなく、安くもなく、中途半端な設定になっています。年4回の分配方針ですが、競合のREIT型ETFも総じて同様の分配方針です。

現時点では、ベンチマークとのかい離が徐々に拡大しているために、今後の動向にも注意したいところです。基本的には、分配金狙いの投資長期投資として活用する事になるのでしょうか。ただ、コストが著しく低い訳でもなく、あえて採用するまでもないと考えます。


(2016年11月9日公開)

 

SMAM東証REIT指数上場投信(証券コード:1398)の基本的知識

SMAM東証REIT指数上場投信(証券コード:1398)の概要は、次の通りです。

項目 内容 感想コメント
証券コード 1398 -
上場市場 東京証券取引所 -
信託期間 無期限(設定日:2015年3月24日) -
決算日 年4回(決算日:3・6・9・12月の8日) 分配金狙いの投資もアリ
売買単位 10口 -
最低購入単価 10口 17,710円(2016/11/8時点) -
信託報酬 年0.22%(税抜) -
信託財産留保額 なし -
純資産総額 286億円(2016年11月時点) 少ないです


●組み入れ銘柄構成など


SMAM東証REIT指数上場投信に対する管理人の評価

不動産分野に分散投資ができるREITは、定期的に賃料を受け取りつつも、キャピタルゲイン(売買益)を得られるので、魅力的です。ただし、下記の年間収益率をご覧ください。価格変動が、株式並みに大きいです。

特にリーマンショックが発生した2008年には、▲50%以上の暴落が発生し、多額のキャピタルロス(売却損)を被った人が多かったです。ここ数年は好パフォーマンスを出しつけており、暴落がいつ発生してもおかしくない状況です。投下する資金量には注意しましょう。

国内REITの年間収益率の推移


ベンチマークと本ETFのパフォーマンスには、差がみられます。基準価額の推移とベンチマークを比較してみると、設立以降、徐々に乖離が大きくなっています。1年少々の運営での乖離量という事を考慮すると、今後が心配です。

具体的にベンチマークとの差を見てみると、(本ページに表などで掲載はしませんが)、設立来で▲1.5%の差となっています。今後もこの乖離量が続くのか、監視する必要はあると思っています。

SMAM東証REIT指数上場投信の基準価額と純資産総額の推移、ベンチマークとの対比


なお2016年11月時点で「東証REIT指数」に連動するタイプの国内ETFは、SMAM東証REIT指数上場投信を含めて、全部で7銘柄です。運用期間が長い下記5銘柄のチャートを、ご覧下さい。

iシェアーズ JリートETF(1476)信託報酬0.16%
NZAM上場投信 東証REIT指数(1595)信託報酬0.248%
MAXIS Jリート上場投信(1597)信託報酬0.25%
上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)隔月分配型(1345) 信託報酬0.3%
NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信(1343)信託報酬0.32%




どの銘柄もインデックス連動のETFですから、株価のパフォーマンスに大差はないと考えても結構です。銘柄の選びの指標として、出来高、純資産総額、コスト(信託報酬)、売買手数料、このあたりを総合的に考慮して選定すれば良いでしょう。

競合する国内ETFとの比較・検討

記事執筆時点で、SMAM東証REIT指数上場投信も含めた「東証REIT指数」に連動する国内ETFは、全部で7銘柄存在します。下記のETE銘柄一覧を眺めていると、残念ながらSMAM東証REIT指数上場投信のコスト、純資産総額、出来高、どの項目も中途半端な位置づけであり、投資対象としての魅力がイマイチです。

確実に売買するために流動性を第一に考えるならば、NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信を選択するべきです。特に本日(2016年11月9日)のように、アメリカ大統領選挙の「トランプショック」の時ように株価がぶっ飛んで下落したりした場合、まず流動性の低い銘柄は売買自体がほとんど不可能になります。

信託報酬最優先の視点であれば、ダイワ上場投信-東証REIT指数iシェアーズ JリートETFの2銘柄がありますが、トランプショックの暴落の時は、流動性の無さから、狙った価格で約定するのは極めて難しいので、そういう状況で買い付け(あるいは売却)をしてはなりません。あくまで平常時に売買すべきでしょう。

売買手数料が無料になるフリーETF、MAXIS Jリート上場投信は売買手数料も無料になるのでも魅力です。ある程度の流動性もあるので、こちらも平常時に確実に購入するのに向いています。

ETFの名称&証券コード 信託報酬 純資産総額 出来高
NZAM上場投信 東証REIT指数(1595) 0.248% 843億円 550
ダイワ上場投信-東証REIT指数(1488) 0.155% 269億円 130
iシェアーズJリート ETF(1476) 0.16% 546億円 1,270
SMAM東証REIT指数上場投信(1398) 0.22% 330億円 260
MAXIS Jリート上場投信(1597) 0.25% 748億円 800
上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)隔月分配型(1345) 0.3% 1375億円 6,700
NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信(1343) 0.32% 2,359億円 13,740

分配金(配当金)目的の投資について

SMAM東証REIT指数上場投信は、年4回の分配です。2016年11月4日時点の分配金利回りは3.14%です。利回り水準、分配回数を考慮すると、分配金狙いの投資対象としては最適です。

ただし実物不動産も含めて、国内REITの価格は高値園にあります。集中的に資金を投じると、ちょっとした相場の下げでも、キャピタルロスによって分配収益を吹き飛ばす可能性があります。現時点では、少額の投資から始める事をおススメします。

購入できる証券会社はここ

東京証券取引所に上場しているETFですから、下記ネット証券会社をはじめ、国内証券会社すべてで取引が可能です。ただし、売買手数料を考えると、下記いずれかになります。

常時手数料無料カブドットコム証券
10万円未満手数料無料松井証券
手数料が安い証券会社SBI証券ライブスター証券マネックス証券楽天証券
           岡三オンライン証券GMOクリック証券
手数料が高い証券会社野村證券大和証券SMBC日興証券

信用取引手数料はコチラをご覧ください(順位が大きく異なります)



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